徳間文庫カレッジ
酒肴日和―「そうざい」エッセイ選集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784199070419
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

四季の料理から老舗料理店のメニューまでをイラスト付きで紹介。池波正太郎の愛した味が至極のエッセイとともによみがえる。

少年時代から相場で大金を稼ぎ、その資金を食道楽に捧げてきた作家・池波正太郎。そんな筋金入りの食通が数多の日記やエッセイに残したお惣菜のレシピを、イラスト付きで掲載。四季で区切った巻一と、明治時代のホテル・レストランレシピを再現した巻二が一冊に。白魚の椀盛り、秋鯖のレモン〆、むかしのにぎり鮨、味自慢のビフテキ……。50以上のレシピをイラストで楽しみながら、「食」をこよなく愛した池波正太郎の小気味よい筆致がよみがえる。

【著者紹介】
1923年、東京・浅草生まれ。下谷西町小学校を卒業後、兜町の株式仲買店に勤める。中学時代より高給をとるようになり、銀座界隈の名店や高級レストランで食べ歩くようになる。海軍に召集され、鳥取で敗戦を迎える。戦後、東京都の保健所職員として勤務するなかで、読売新聞社の演劇文化賞に戯曲を応募。46年、『雪晴れ』で入選する。その後、作家・長谷川伸の門下になり、新国劇の脚本・演出を担当する。長谷川伸のすすめで小説もてがけるようになり、60年、『錯乱』で直木賞を受賞。77年、『鬼平犯科帳』その他により吉川英治文学賞、88年に菊池寛賞を受賞。90年5月、逝去。『仕掛人・藤枝梅安』『剣客商売』などのシリーズ作品を展開し、今なお多くの読者を魅了している。

内容説明

普段の食卓にこそ妙味あり。池波正太郎が綴った“食”エッセイ、ここに。食道楽の文豪が求めた思い出の味と同じ逸品を楽しめるイラスト付き。

目次

1章 春のそうざい
2章 夏のそうざい
3章 秋のそうざい
4章 冬のそうざい
5章 男の台所
6章 明治・大正・昭和の味
7章 むかしながらのホテルの味、レストランの味
8章 食通がうなる味
9章 むかしの味が食べたくなって

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京・浅草生まれ。下谷西町小学校を卒業後、兜町の株式仲買店に勤める。中学時代より高給をとるようになり、銀座界隈の名店や高級レストランで食べ歩くようになる。海軍に召集され、鳥取で敗戦を迎える。戦後、東京都の保健所職員として勤務するなかで、読売新聞社の演劇文化賞に戯曲を応募。46年、『雪晴れ』で入選する。その後、作家・長谷川伸の門下になり、新国劇の脚本・演出を担当する。長谷川伸のすすめで小説もてがけるようになり、60年、『錯乱』で直木賞を受賞。77年、『鬼平犯科帳』その他により吉川英治文学賞、88年に菊池寛賞を受賞。90年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

84
知ってるというのにも、いくつかの種類がある。僕にとっての池波正太郎という作家は、漠然と知ってるだけの存在だった。文豪で、歴史作家で、食通であること。東京にある老舗の有名店には必ずといっていいほど、池波正太郎の名前が挙がる。酒肴日和とあるように、先生が日々食べたもの。食にまつわる思い出やエピソードが綴られている。その幅広く奥深い知識はどこから来るのだろうか。やはり、食べることが好きだからこそできることなのだろう。日々食べたものを日記に記しているというのは、かなり驚かされましたね。2017/08/28

ぶ~よん

70
鬼平犯科帳などで有名な池波正太郎氏の「そうざい」エッセイ選集。美食家としても知られる時代小説家が、こよなく愛している「本当にうまいもの」を紹介する。第8章の談義も面白いけど、今世の中で盛り上がってる「化学調味料」を明確に否定しており、ある界隈のインフルエンサーの方々が読んだら、一波乱あるかもしれないなぁ。文字だけでなく挿絵で料理が説明されており、お腹が空いているときに読むと、さらにお腹が空く本になっている。筆者が好きなものを好きなように書いた、ということがストレートに伝わってくる、気持ちの良いエッセイ。2025/03/25

keroppi

35
酒肴というけれど、池波さんの料理に関する文章を集めたもの。フランスでの話もある。矢吹申彦さんのイラストも添えられていて、思わず涎が出そう。多くは、その出典元で読んでいるはずなのだが、忘れているものが多い。池波さんの本は、小説より料理エッセイの方が、よく読んでいるような気がする。2017/02/07

酔拳2

32
かの池波先生の食をテーマにしたエッセイ集。出てくる小鍋立てに魅了され、買っちゃいました。16号の小鍋。何作ろうかなー、やっぱ湯豆腐かなー、浅蜊と白菜、ネギマもいいなー、なんてウキウキです。ちょっと趣向の異なるホテル編もあるけど、ホテル側と泊まる客側のふれあいによって旅は面白くなる、と言う内容に「なるほど」と目から鱗。そして東京下町の名店の紹介もずらり。覚え切らないけど、老後に巡ってみようか。2022/02/15

つーこ

29
食べる事が大・大・大好きな私。面白いーというより、軽い嫉妬心が湧いてしまった。私にもこれくらい食に対する愛情を上手く表現できれば・・と。愛情の深さでは負けてないと思うけど、その表現力で完敗、いや惨敗、もっと言えば勝負になっていない。料理や食品に対する観察眼の鋭さも圧巻。池波作品にもこういった食事シーンがちょくちょく出てくるらしいので、鬼平とか剣客とか読んでみたくなった。2016/01/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9851411
  • ご注意事項

最近チェックした商品