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内容説明
人々の義体化、電脳化が進む2030年に、新浜で起きた“吸血鬼”連続殺人事件。その被害者の首には、ふたつの禍々しい傷跡が残されていた。“吸血鬼”のひとりと接触した公安9課の草薙素子は、少女の脳内にダイブ。その脳に残された記憶映像を手がかりに、事件の謎を追う。かつての大戦で水没した旧首都・東京に、ただひとりで潜入した素子を待ち受ける罠。一切の支援を断たれた“戦場”の地で、素子は何を見ることになるのか。大人気TVアニメーションの本編スタッフが描くオリジナル小説。待望の第3弾。
著者等紹介
藤咲淳一[フジサクジュンイチ]
1967年8月6日生。プロダクションI.Gの押井塾に在籍し、ゲーム制作を中心に、脚本・小説の執筆を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とくけんちょ
40
やはり映像化あっての物語だなと感じる。かっこいいアクションシーンや近未来と現代の世界観の融合など小説では、少し物足りない。主要登場人物が容易にイメージできるので、頭の中で映像化することはできるが、そうなると映像化したものを見たいという欲が出る。ストーリー自体の面白さというとそれほどでもない。2019/08/25
skellig@topsy-turvy
9
シリーズ第3弾。愛する者に噛み傷からウイルスを流しこまれ死亡する「吸血鬼」殺人事件を解決するため、草薙少佐は水没した旧首都・東京に向かう。憎しみと愛の境界を探し、それを人間をコントロールする一種の兵器として利用するとか、時代が進んだら本当に考え付く人いそうで怖い。普段私たちが脳内でこねくり回している感情とか思考が、簡単に侵入され変質しうるとしたら何を「自己」とすればいいんだろう。2013/04/16
かず1号
8
アニメのノベライズかと思ったら、書き下ろしでした。でも楽しめました2015/11/20
buchi
6
攻殻文庫3部作のラスト。相変わらずアニメの世界観そのままで、脳内で勝手に映像化されて行くのが心地いい。そして相変わらずの最後のあっと驚くどんでん返し!ヒネってくるね〜!心残りとしてはやっぱりボーマとパズは出番が少ないw。いや今作に関しては出てこなかったwww。いつの日かボーマが主役の話を作って欲しいな。まぁ誰彼問わずいっぱい脚本書いてもらって、またそのうちに新しいSACをアニメ化していただきたい。攻殻ファンはそれを望んでいるはず!2016/11/25
ブナ太郎
6
攻殻機動隊のオリジナル小説第3弾。人々の義体化、電脳化が進む2030年に新浜で起きた〈吸血鬼〉連続殺人事件。〈吸血鬼〉の少女と接触した草薙素子は、少女の脳内にダイブ。その脳に残された東京の下町商店街の記憶映像を手がかりに事件の謎を追っていく。かつての大戦で水没した旧首都・東京は難民が集まる無法地帯と化していた。一切の支援を断たれた少佐が、〈戦場〉で急ごしらえの仲間と共に戦う様は見物。公安9課としてというよりも、戦場を駆け抜けていた「少佐」という言葉が似合う内容となっている。かつての首都・東京の下町がキーと2012/09/29