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内容説明
あんた世界が何で出来てるか知ってる?常識と適当が重なって出来てると思う?でも、あたしのいる世界はそうじゃない。そこは史上最強の戦闘兵器“虚人”の部品で創られている世界―そしてあたし鷹梨杏子は、その中で同じ人間と殺し合う運命を背負わされてしまった。あたしが戦わなきゃ虚人は動かず、世界も消え去るってね。まったくツイてないわ―虚空牙の脅威に晒された超未来の、光も差さぬ太陽系最外縁空域で幻想の世界に閉じこめられた、ちょっと怒りっぽい少女が辿る、ひとりぼっちの宇宙戦争奇譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
19
この世に生まれたわけは知らない。生きてる意味を明日に求めて。我らはみな途上にある。ゴールがあるのかないのかしらないけれど、とにかく行ってみようか・・・。2013/02/03
神太郎
8
ナイトウォッチ最終巻。そして時系列的には一番古い時代を描いているとのこと。上遠野さん流の「人間賛歌」だと僕は思って読んでいます。人間の意志はその人が終わってもきっと誰かがいつかその意志を受け継いで、それもまた道半ばで倒れるかもしれないけれどもやはり誰かが…という。だからその誰かに意志を伝えよう、現状を変えようというものが未来を創っていく。彼との邂逅により、今作の主人公は戦えた。しかし、彼女がいなければ彼は存在しえない。正に人こそ世界なのだ。虚空牙との戦いはどうなるのか。3作通じて非常に完成度の高いSF!2012/04/22
k16
5
ナイトウォッチ完結。 舞台は宇宙港と最後の合成人間の夢。 前作よりは読みやすかった、 あとがきには妙にうなずけた。2018/11/23
なつのおすすめあにめ
4
ナイトウォッチシリーズ、かなり面白かったので星海社文庫から新作が出てたらいいのに。さらっと上遠野サーガにおける人類最強が登場しているシリーズですし。2020/05/14
エン
3
ナイトウォッチシリーズの第三作目。今回はナイトウォッチという名前の由来も明らかとなる。人の認識が世界と、かなり深いテーマを扱っており、読んでいて落ち着かなくなるというか、はらはらとさせられます。2011/09/25