徳間文庫<br> 巨鳥の影

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徳間文庫
巨鳥の影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198950217
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

心の不思議にせまる長岡ミステリーの醍醐味! 窮地に陥った時、人は何をするのか?

ーー長岡弘樹が紡ぎ出す短編には、考え抜かれ、磨き上げられた短さのなかに奥深さがある。ーー宇田川拓也(ときわ書房本店)

生活のなかで、ふとした心の隙間に忍び込む殺意や悪意が、蟻や、鳥、魚、犬、プラナリアなど、さまざまな生物と絡んで事件が発生する。
のぞきや、泥棒、殺人など、犯罪の背後にあるドラマを描き、謎解きだけではないミステリーの魅力を放つ。
その根底には温かなまなざしと伏線のしかけがめぐらされている。
心の揺れや、ゆがみが引き起こす犯罪&どんでん返しの妙を堪能する8篇の極上ミステリー。

仕事中の刑事が給油に立ち寄ったガソリンスタンドで、勤務していたのは外国人だった。そのとき、聞き慣れない鳥の鳴き声がした。
ある盗難事件の捜査過程で、その外国人従業員の友人が浮かんだ。彼は逮捕されたが、違和感が残る。その後、真犯人が判明したが……。(「巨鳥の影」)

語り手は新米刑事。空き巣男を女教師が正当防衛で殺人という通報があった。
そして、侵入犯は教え子の父親だったと判明。とても小さくやせた息子に掃き出し口からしのびこませ、鍵をあけて泥棒していたという。父親は、息子をガリガリの状態のままにするため、食べさせず、虐待していた。
自宅に侵入された担任教師は犯人の父親をゴルフクラブで殴って殺した。盗犯等防止法が適用され、不起訴という判決が出た。その後、孤児となったその子の行く末は……。(「死んでもいい人なんて」)

隣室のキャバ嬢の部屋にそっと忍び込む。ときどき鍵をかけ忘れると知っていた。
内気な学生のペットは蟻だけ。柑橘系の彼女の香りを吸い込む。
そのとき大きな地震が起き、彼女が戻ってきた。そして蟻を、自分もペットに借りたいと彼女が訪れて…。(「水無月の蟻」)

医者の父から教わったのは、ホワイトボードマーカーで手鏡に描かれた魚が水に浮くということだった。それが思いがけぬ破滅を生んで……。(「鏡面の魚」)

他、ミステリ短編の醍醐味を堪能する4篇収録。

内容説明

現金三百万円盗難事件の容疑者として、工場で働いているエルナンドというスペイン人が浮かんだ。ガソリンスタンドで、友人のハビエルという男に会ったとき、鋭い鳥の鳴き声がした。結局、エルナンド逮捕には至ったが、刑事には違和感が残った。だが、事件の真相は意外なところに…(「巨鳥の影」)。犯罪にまつわる生き物を題材に、巧緻なトリックと心理の綾を堪能する長岡ミステリ八篇。

著者等紹介

長岡弘樹[ナガオカヒロキ]
1969年山形県生まれ。筑波大学卒。2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞。2005年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は週刊文章「2013年ミステリーベスト10国内部門」第1位、14年第11回本屋大賞6位となり、ベストセラーに。14年『波形の声』が第17回大藪春彦賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NAOAMI

6
短編ミステリの名手。いつか著者の長編を読みたいと思えど、この短さで畳み込む筋立て、伏線を知らず知らず受け取らせ、即座に場面や時を展開させ結末に導く。しかも事件なの?と思わせてからのヤッパリ事件じゃんとか、不穏なムードを醸し出して読む手を煽る手法たるや、単なる「謎解き」に終わらず物語の厚みを提示してくる贅沢極まりなさ。その上、ラストにホンノリと味わいをぶつけてきたり、兆しを仄めかしたりホッとする仕掛けがあったり。トリビアネタにもへぇ!ほぉ!思わぬ変化球に手も足も出ない。技巧に留まらない物語の妙味がある一作。2025/05/28

tnyak

2
短編集。どの作品も読み応えがある。やはり長岡作品にハズレなし、です。 2025/05/26

minu tanu

2
相変わらず上手い。全く突然でなく伏線を示しつつのところが凄いです。2025/05/17

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