出版社内容情報
【呪師とは、常人にはない異能を持って、古来、魔と戦ってきた者たちである】二人の宿命の子が、汝を討つ! 汝、その定めからは逃れられぬ――血まみれの老呪師は、いまわの際に魔王・藤原千方に言い放ったという。「それが、あらごと、わごとのことと千方は信じておる」苦難の果てにようやく出会えた名呪師の姥の言葉に、あらごとは打ちのめされた。そんな思い込みで父母が殺され、村が滅ぼされ、二人は追われつづけるのか。だがこの先、十五もの通力を持つ魔王と戦うには、“生大刀”“火鼠の皮衣”など各地に散らばる四つの宝の力を借りなければならぬ――姥の教えにより、姉妹の秘宝探しの旅が始まる。それは魔王との凄絶な争奪戦にして最終戦の始まりでもあった! 圧巻平安ダーク・ファンタジー。
内容説明
魔王藤原千方はなぜ、あらごと、わごとを狙う?大呪師の姥の答えはあらごとを打ちのめした。そのせいで父母は殺され古里まで滅ぼされたのか…だがこの先、十五もの通力を持つ魔王と戦うには、いずこかにある“生大刀”“鬼熊ノ胆”など四秘宝を探し集め、その力を借りねばならぬ。姥の教えにより姉妹は旅立つ。それは魔王との凄絶な争奪戦にして最終戦の開始であった。圧巻平安怪異譚!(書下し)
著者等紹介
武内涼[タケウチリョウ]
1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、映画・テレビの制作に携わる。2011年『忍びの森』でデビュー。15年「妖草師」シリーズで徳間文庫大賞を受賞。さらに同シリーズが「この時代小説がすごい!2016年版」〈文庫書き下ろし部門〉第1位となる。22年『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞、24年『厳島』で第12回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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