徳間文庫<br> 愚かな薔薇〈下〉

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徳間文庫
愚かな薔薇〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198949808
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

体の変質は、虚ろ舟に乗るため。でも……、
飲む? 他人の血を? そんなの嫌だ…。
SF? サスペンス? ミステリー?
恩田エンタメの魅力が超凝縮!!
奇跡の超大作SFは、
誰も見たことのない世界へ!?



「これは21世紀の『地球幼年期の終わり』だ。
山間の夏祭りの中で少年や少女が変化してい
く。進化なのか? 人類はどこへ向かうの
か? 巡る星々。過去と未来。愛、愛はどこ
へ行くのか?」
 ――萩尾望都
    単行本初刊時帯表4より

磐座に集められた少年少女たちは体が変質し、
歳をとらなくなる。そのかわり、一定期間、他
人の血を飲まないと、死んでしまうという。そ
の過程で初めて他人の血を飲むことを「血切
り」と呼ぶ。深志は奈智の血切りの相手は自分
だと決めていたと言うが、奈智は、「他人の血
を飲むなどという化け物じみた行為は、嫌だ」
と思い悩む。「そんなことなら、虚ろ舟乗りな
んかに、なりたくない」と。

内容説明

磐座に集められた少年少女たちは体が変質し、歳をとらなくなる。そのかわり、一定期間、他人の血を飲めないと、死んでしまうという。その過程で初めて他人の血を飲むことを「血切り」と呼ぶ。深志は奈智の血切りの相手は自分だと決めていたと言うが、奈智は、「他人の血を飲を飲むなどという化け物じみた行為は、嫌だ」と思い悩む。「そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、なりたくない」と。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bunmei

93
SFやミステリーホラーの要素を絡めたエンタメ作品の下巻。各情景のイメージしやすく、アニメ化したら重厚な作品となると思う。一方で『自分には両親が居ない』という疎外感が拭い切れなかった少女が、磐座での異様な経験を経て、葛藤を感じながらも、自分の運命を受け入れて成長していく姿が語られる、青春小説でもある。上巻ではミステリアスな雰囲気が漂う内容だったが、下巻に入り奈智達の体の変質が始まり、虚ろ船の真の目的と奈智の亡くなった父と母の隠された真実も明らかになり、SFファンタジーとしての魅力が前面に押し出されてくる。 2025/01/03

yukaring

67
SF要素全開の恩田版『ポーの一族』鮮やかでそして妖しい血のイメージが鮮烈に頭に残る1冊。14歳の少女・高田奈智はあるキャンプに参加するため久しぶりに故郷である磐座を訪れる。しかし体に変調をきたし大量に吐血してしまう。だがここではそれが普通なのだと言う。星々の世界へ旅立つ人材「虚ろ船乗り」を育てるためのキャンプでは。変質に成功した者は年をとらず代わりに他人の血を必要とする。血など飲みたくない奈智の苦悩と葛藤。なぜ磐座なのか?虚ろ船乗りを育てる本当の理由とは?奈智の両親に関わる秘密など謎が謎を呼ぶSF超大作。2025/03/02

くるぶしふくらはぎ

31
主人公の葛藤を描く成長物語が、本作の芯として、最も印象深かった。閉じられた村の因習、バンパイア(吸血鬼)、ホラー、SF、様々な要素が融合されていたけど。昔読んだ竹宮恵子の「テラへ(地球へ)」の逆バージョン的な印象でした。恩田さんは、萩尾望都フリークとのことで、「ポーの一族」のオマージュは感じます。私自身が10代の頃、萩尾望都さんや竹宮恵子さん、もちろん手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんなどSF作品を大量に読んでいたので、この作品の世界観は自分のすぐ隣にあるように懐かしく、すうーっと馴染めました。2025/03/29

特盛

27
評価3/5。序盤の手探りで読んでいる時の雰囲気は好きだったけどなぁ。上巻のレビューでコメントしたが、要素盛沢山すぎて、結果、それぞれがちょっと薄っぺらくなってしまったとの印象。ヤングアダルトやジュブナイル的なエンタメという印象に落ち着いてしまった。2025/05/20

楽駿

26
品川図書館本。引き出しの多い恩田氏の今回は、SF感溢れる作品。あとがきにも出てくるが、賢いバラは、きちんと咲き、きちんと枯れるが、愚かな薔薇は、永遠に枯れない。そんな文章が出てきて、このタイトルの意味の深さを感じる。人としてあろうとする思いと、人を超越していこうとする思い、そこには、様々な葛藤がある。人を超越する事の喜び、自慢、けれど同時に、恐怖、不信。果たして、この先、意識だけを人類は、飛ばして生き延びていくのか。それを人と呼ぶのか。それとも、既に別の生き物になっているのか。考えさせられた。2025/03/12

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