出版社内容情報
江戸のシャーロック・ホームズ、
同心菊之丞が江戸を駆ける!
好評書下し事件帳シリーズ第四弾!
俺の役目は
あんたらの殺しを暴くことさ――
黙って座ればぴたりと当たる、
菊之丞の見立てが事件の鍵を解く!
南町奉行所定町廻り同心、早瀬菊之丞。相撲取りのような巨体に
歌舞伎の悪役のような面倒はおよそ同心には見えぬ。
だが実は、上方で観相の大家・水野南北に師事した観相の名人。
観相のみならず、骨相で相手の関節を外したり急所を一撃する技も持っている。
神田白壁町の呉服屋、近江屋の主・藤次郎は、女中奉公をしていたお清と
深い仲になった。
感づいた女房のお房は婿養子である藤次郎を折にふれ責め立て、
ついには給金を半分にすると言い出した。
ある日、お房が用意した夕餉の味噌汁を一口飲んだ藤次郎が苦しみ出した。
彼女が毒を盛ったのか?
相棒の岡っ引「はげ寅」こと薬研の寅蔵とともに駆けつけた
菊之丞は、お房に悪意の相が表れていないと見立て……。
第一話 ひょっとこ殺し
第二話 毒の契り
第三話 一炊(いっすい)の捕物
第四話 無礼討ち騒動
内容説明
神田白壁町の呉服屋、近江屋の主藤次郎は、女中奉公をしていたお清と深い仲になった。感づいた女房のお房は婿養子である藤次郎を折にふれ責め立て、給金を半分にするという。ある日、お房が用意した夕餉の味噌汁を一口飲んだ藤次郎が苦しみ出した。彼女が毒を盛ったのか?だが観相の名人、南町奉行定町廻り同心の早瀬菊之丞は、お房に悪意の相が表れていないと見立て…(表題作)。(書下し傑作事件帳)
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年岐阜県生まれ。法政大学経営学部卒。会社員を経て執筆活動に入る。2006年『びーどろの宴淀屋闕所始末』で作家デビュー。2016年、織田信長岐阜入城450周年記念プロジェクトの一環として『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』を刊行、同作で第23回中山義秀文学賞候補。2016年、歴史時代小説作家集団・歴史小説イノベーション「操觚の会」創設に参加、副会長を務める。2017年「居眠り同心 影御用」「佃島用心棒日誌」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。