出版社内容情報
数々の時代小説シリーズを手がけてきた喜安幸夫が新たな主人公で江戸の町の正義を描く!
仙左は、穴の開いた鍋釜を塞ぐための道具を長い天秤棒に掛けて、町々を流す出職の鋳掛屋だ。しかしその出自はゆえあって町場に出されて育てられた武家の若君なのだった。主君に諫言して死罪を受けた筆頭家老の血をうけているとはつゆ知らず腕のいい職人として暮らす仙左は、あるとき家移り先の四ツ谷伊賀町の長屋で品のいい三十路女と出会う。お勢というその芸者と仙左は、互いに浅からぬ縁を感じつつ、ある旗本屋敷での騒動に巻き込まれてゆく。武芸の腕を見込まれて徒目付・野間風太郎の御小人目付のようなお役目を受けた仙左は、その松波家の非道な事件のあらましに憤りを強くしていくのだった……。
内容説明
仙左は鍋釜の穴を塞ぐ道具を天秤棒に掛けて町々を流す鋳掛職人だ。あるとき四ツ谷伊賀町界隈で品のいい三十路女と出会う。その芸者・お勢とともに、腕に覚えのあるふたりは徒目付・野間風太郎のお手先御用をこなすようになった。色がらみの無礼打ち騒動の探索は上首尾だったが、非道な旗本へのお上の仕置はおざなりに終わる。ふたりは為されぬ正義に腹底からの憤りを強くするのだった。
著者等紹介
喜安幸夫[キヤスユキオ]
1944年生まれ。兵庫県姫路市出身。1998年『台湾の歴史』で第7回日本文芸家クラブノンフィクション賞受賞。2001年『はだしの小源太』『身代わり忠義』などで第30回池内祥三文学奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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