出版社内容情報
賑やかな町を離れ、国道沿いにある通称「国道食堂」。ドライブインというより、大衆食堂という感じだからか、そう呼ばれている。
おまけに、店の中には、リングがある。そう、プロレスで使うヤツ。なぜかというと、店主が元プロレスラーだからだ。
この店の食事は、どれも旨くて美味しい。だからか、近隣だけでなく、遠くからも客が来る。その中には、ちょっとワケありな客も……。
「東京バンドワゴン」「花咲小路」「マイ・ディア・ポリスマン」などの人気シリーズをもつ著者が、田舎の食堂を舞台に、そこに集う人々の様々なドラマを描く、心温まる作品。
内容説明
神奈川県の小田原から山梨県の甲府へ向かう国道沿いにある通称「国道食堂」。ドライブインというより、大衆食堂という感じだからか、そう呼ばれている。店の中にはプロレスのリングがある。店主が元プロレスラーだからだ。この店のメニューは、どれも素晴らしく美味い。近隣だけでなく、遠くからも客が来る。なかには、ちょっとワケありな客もいて…。
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
北海道生まれ。札幌の広告制作会社にライター、エディター、プランナーとして勤務。退社後執筆活動へ。メフィスト賞を受賞した『空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゆ
82
タイトルと表紙絵から『みをつくし』の種市のようなおじいちゃん店主の人情噺をイメージしてたのですが、なんと店主は元プロレスラーでした(´⊙ω⊙`) 店の奥にはリングはあるし、ぶっ飛び系?かと思いきや、とても気持ちいのいいお話でした。店に集う人々の様々な視点から織り成す短編15話。語り口のテンポもよく、重い内容がありながらも重さを感じさせない軽やかさがありました。2nd season楽しみです('∇^d)☆!! 2024/02/01
涼
61
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-3a76a2.html こんな食堂があればいいなとは思いますが、実際にはかなり引いてしまうでしょうね。2024/10/28
カブ
44
元プロレスラー本橋十一が営むドライブイン「ルート517」。店内にはプロレスのリングがあるちょっと異色の食堂である。物語は15編の連なる短編から成っているが、1人の青年の成長の物語でもある。ドライブインの普通のメニューどれも美味しいらしい。2023/05/31
ピース
36
美味しい食事にいい人がやってたら少々不便な場所にあってもみんなやって来る。その人達がいろんな形で繋がってるところがおもしろい。二方の弟クンの計らいはちょっと感動的だった。2023/06/25
ロボット刑事K
32
学生時代、岩手のド田舎に住んでいた私は、少々星回りが悪くて、笑っちゃうくらいの貧乏暮らしを満喫していました。金が入るととにかく先ずはお米を手に入れるために山を二つ越えてスーパーに行くのですが、そのついでにある定食屋で飯を喰うのがなにより楽しみでした。懐が暖かいときしか来れないので、メニュー選びも相当慎重にマジになってました。そこのオヤジさんが色々サービスしてくれたのも嬉しかったなあ。あの定食屋は私の青春の1頁。この作品を読んで思い出しちゃいました。☆4つ。あの定食屋は残念ながら津波で消滅しちゃいましたが。2023/09/06