出版社内容情報
北朝鮮からのミサイル試射が日常茶飯事になった昨今、誰しもの胸をよぎるのは「もしあの国と戦う事になったら…」という事であろう。
本作は、2005年に気鋭の作家であった黒崎視音がそのifを圧倒的な知識と筆力で描いた長篇傑作である。
20年近く前に描かれたというのに、この臨場感はなんだろう！
新潟市内に三十数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入！
拉致情報機関員の奪還を端緒として“戦争”が偶発したのだ。
?初めての実戦を経験する陸上自衛隊の激闘。
?防衛庁対遊撃検討専任班の桂川は対策に追われるが、彼の狙いは他にもあった。それは…。?
息をもつかせぬ急転また急転。?そして、衝撃の結末！
内容説明
北朝鮮精鋭特殊部隊三十数名が新潟市内に潜入。日本の警察との銃撃戦は、自衛隊をも巻き込んだ“戦争”へと拡大してゆく。初の実戦を経験する自衛隊！戦端は確かに偶発的に開かれたものだった。しかし、両国の諜報戦は水面下で激しく暗闘を繰り広げており、起こるべくして起こった事態でもあった…。息を呑む急展開、そして仰天の結末！十数年前に書かれたとは思えぬ迫真の「戦争小説」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま～くん
25
「政治が賢明でなければ、時間と兵士の命は、必ず浪費される」。本編の一節は現在の世界情勢にピタリと当てはまるのではないか。日本国内に潜入した数十人規模の武装した北朝鮮工作員。日本は警察力で治安維持に臨むが、圧倒的な実戦経験の差もあり、次々に殉職者が増えていく。そして自衛隊の登場となるのだが、命のやり取りをして国を守る彼らが、これ程多くの交戦規則で縛られているとは驚きだった。日本人は戦いに臆病で、アメリカの言いなりだと叩かれることがある。本当にそうだろうか。日本という国家は切れると多分ヤバイ。平和を貫こう。2023/02/28
さるお
0
国を護る。手段は限られる。2023/03/12
