出版社内容情報
“特殊設定”ミステリーの快作!
死体×ビアマグ=謎!?
「だから西澤保彦の小説がもたらす怖ろしさは、
じっと噛みしめる価値がある」
――霜月 蒼氏 解説より
なぜここに、ビールのロング缶と
ビアマグが置いてあるんだ?
世話になった先輩の
絞殺死体を前にして、
彼は首をひねる。
先輩はたしか、
下戸だったはずなのに――。
ビールグラス、マグカップ、タンブラー。
見慣れぬコップを見つければ、
不思議な事件の
はじまりはじまり……。
ミステリー界の鬼才が贈る、
予測不能の衝撃展開!!
目次
「沈黙の目撃者」
「まちがえられなかった男」
「リアル・ドール」
「彼女の眼に触れるまで」
「ハイ・テンション」
解説 霜月蒼
内容説明
なぜここに、ビールのロング缶とビアマグが置いてあるんだ?世話になった先輩の絞殺死体を前にして、塙反幟流は首をひねる。先輩はたしか、下戸だったはずなのに―。ビールグラス、マグカップ、タンブラー。見慣れぬコップを見つければ、不思議な事件のはじまりはじまり…。ミステリー界の鬼才が贈る、予測不能の衝撃展開!!新感覚の特殊設定ミステリー!
著者等紹介
西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年、高知県生まれ。米国私立エカード大学創作法専修卒業。95年、『解体諸因』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おうつき
22
特殊設定を用いた連作短編ミステリ。「沈黙の目撃者」「まちがえられなかった男」までは割合シンプルなミステリだったが、三つ目の「リアル・ドール」から少し趣が変わってくる。著者の持ち味の一つでもある性愛を交えた異常な物語に苦笑い。そこからブレーキが壊れたようにぶっ飛んだ方向に突き抜けていったのが面白かった。それでも荒唐無稽にはならずミステリとしての論理はきちんと成立しており、唸らされた。解説にある数学的なクールさではない、病的な人肌の生温かさ、という表現がしっくりきた。2023/08/20
hnzwd
15
亡くなった人の遺骨で作ったコップに飲み物を注げば死者と対話ができるという設定が貫く短編集。ほっこり系と思わせておいて、どんどん特殊なフェチの方向に進んでいくのもまた西澤作品か。2024/10/30
年中古本派・文花
10
前半二作は、まともなミステリ。三作目から、異常性が増してくる。18禁西澤再誕!w「両性具有迷宮」(後に改題して「小説家 森奈津子の妖艶なる事件簿 両性具有迷宮」)や「彼女はもういない」(後に改題して「狂う」)のように、やりたい放題!18禁西澤苦手な人は、御用心。2023/03/24
アオノ
6
霊的な要素のある特殊設定ミステリー。なんだけど、3話目から作者お得意の変態性暴力描写が全開になります。私も人並みにはエロい方ですが、流石に引く。えちえち、くらいのレベルが好みなので、これはハード過ぎるよ…直視できません。西澤がちょいちょいこういうの書いてくるって事は、それなりにニーズあるんですかね。変態読者さん待望の作品。ミステリとしては2話目が面白いです。ただ、既視感は覚えた。倉知淳あたりが似たようなネタ書いてなかったかな?いずれにせよ、ハード過ぎるエロ描写の無い西澤作品が読みたいです…2023/01/25
Kom
3
前半は良かったが、後半の展開がちょっと。2024/09/21
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