徳間文庫<br> 地先

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徳間文庫
地先

  • 乙川 優三郎【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198948108
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本経済新聞2019年8月15日夕刊で、通常、
時代小説の書評を担当されている縄田一男氏が
例外的に『地先』を取り上げた。
「今回は破格の一巻として、乙川優三郎の現代
もの短編集『地先』を扱う。表題作の”地先”
とはその土地から先へつながっている場所と
いう意味の言葉。巻頭の「海の縁」と巻末に
すえられた表題作は対で、御宿の海岸を
舞台に、人生の後半にさしかかった
主人公がいま一歩踏み出そうとする姿を
描いている。
前者は谷内六郎の生涯を己に投影し、
後者は風来坊の画家が海女を思わせる
民宿の娘と出会うことでそれは成される。
……希望や諦観を瑞々しい筆致で描く
8つの物語……そこからさざ波のように
わきあがってくるのは真の小説と
出会った感動にほかならない」と絶賛。

ブック・ジャーナリスト内田剛氏は
「なんと熟成された物語なのだろう…。
人生の艱難辛苦を味わい尽くした究極の大人の

文学だ!」と絶賛。





圧倒的な筆力で、数々の賞を総なめにしてきた
乙川優三郎が到達した地平! 
「悲しみ、苦しみのないものを書こうと
思わない」という意図のもと、
楽しいだけの話ではなく、
「苦しみの末のハッピーエンドを予感
させる物語」
を描く。




*恋人と一緒の南国のリゾート。遊覧飛行の
事故で、恋人のみが死亡。
傷ついて故郷の海辺の町に帰ってきた女。
自由な恋と仕事に人生を過ごした女が、
海辺の町で、地に足着けて自分の夢を
実現しようとする男と再会。ささやかな生きる
希望が生まれる。…(「すてきな要素」)
*絵描きになる夢をあきらめ、平凡な主婦生活を
送っていた幸代。娘の作品が美術展に入賞
したため、上野に連れ立って出かけた。
そこで、青春時代、芸術家としての
才能を信じ、尽くしていた男が、
街頭で絵を売っている姿をみる。
動揺する幸代が帰宅して描いたのは…。
(「言葉さえ知っていたら」)
御宿を舞台に描く『海の縁』『地先』など珠玉の8篇!

内容説明

絵描きになる夢をあきらめ、平凡な主婦生活を送っていた幸代。娘の作品が美術展に入賞したので上野に連れ立って出かけた。そこで青春時代、芸術家としての才能を信じ、尽くしきった男が、街頭で絵を売っている姿をみる。動揺する幸代が帰宅して描くのは…。(「言葉さえ知っていたら」)他、御宿を舞台にした「海の縁」「地先」など、苦しみの果てにのぞく希望を繊麗な筆致で描く八篇!

著者等紹介

乙川優三郎[オトカワユウザブロウ]
1953年東京都生まれ。96年「藪燕」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。97年『霧の橋』で時代小説大賞、2001年『五年の梅』で山本周五郎賞、02年『生きる』で直木三十五賞、04年『武家用心集』で中山義秀文学賞、13年、初の現代小説『脊梁山脈』で大佛次郎賞、16年『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞、17年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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最後の羅針盤

5
閑かで落ち着いている。人生の秋に差し掛かり、たゆたう気持ちも流れていく感情も、そのまま委ねてしまおうという踏ん切りが心地よい。水平線に沈む夕陽を、そんな想いで眺める日がいつか来るんだろう。2023/02/12

Koji Hozumi

4
生活する場ではなく、魂の居場所を見つけ出すが、決してそれは安住の地でなく、愉しみなのか、困難なのかわからない、その先に何かがあることを感じさせる話が納められた短編集。 現代社会を題材にしているはずなのに、文学小説を読んでいるような、いい意味での古さを感じさせる。繊細で、大胆で、描写が鋭く、静かな言葉に潜む熱量。ドキドキするような、大きな展開があるわけでは無いけど、この引き込まれ方は、何なんだろう。本好きには、ぜひ手に取って欲しい一冊。 2023/02/03

だいこん

0
乙川文学のトポスである御宿を舞台とする短篇集。生老病死、愛別離苦のあわいにある人生の途次、海辺の町に行き着いた(あるいは帰り着いた)人びとがかすかな期待を見出していくさまを、乙川節というべき抑制された文体で描いている。「残懐」という言葉、私もいつか使ってみよう。2023/10/30

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