出版社内容情報
〈人はどこまで純粋な愛を貫けるのか?〉 天
涯孤独の江戸指物職人・村野清雄。その卓越し
た才能とストイックな人柄に惹かれた美しき家
具店主・佐竹阿見子。あえて男女の仲を避けて
過ごした二十年間──見守ること捧げた人生の
末、届けられた「最後の恋文」とは? 〝世界
一の熱愛〟『ジェームス山の李蘭』から十年。
究極の「無償の愛」を描いた名作。
初文庫化。
(『最後の恋文 ミオ・パトローノ』改題)
〈目次〉
第一章 小夜子という女
第二章 ひとり立ち
第三章 パートナー誕生
第四章 一番町の工房
第五章 幼い愛
第六章 ヴーヴ・クリコ
第七章 青い挑戦
第八章 アルチザン志願
第九章 月見の宴
第十章 秘密の写真
第十一章 隠居との取引
第十二章 茜の後悔
第十三章 ガラスへの道
第十四章 ヴェネツィアからの手紙
第十五章 ブレルのように
第十六章 カナル・グランデ
第十七章 最後の恋文
あとがき
解説 美村里江
内容説明
“人はどこまで純粋な愛を貫けるのか?”天涯孤独の江戸指物職人・村野清雄。その卓越した才能とストイックな人柄に惹かれた美しき家具店主・佐竹阿見子。あえて男女の仲を避けて過ごした二十年間―見守ることに捧げた人生の末、届けられた「最後の恋文」とは?“世界一の熱愛”『ジェームス山の李蘭』から十年。究極の「無償の愛」を描いた名作。
著者等紹介
樋口修吉[ヒグチシュウキチ]
1938年福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部・同法学部を卒業。三井物産勤務の後,ヨーロッパ・南米などを旅浪。81年『ジェームス山の李蘭』で第36回小説現代新人賞を受賞し文筆活動に入る。同作は第90回直木賞候補にも挙げられる。2001年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬりかべ
ささらもさら