出版社内容情報
審判;目撃;ゼロの誘拐;法廷ミステリー;裁判員制度;検事;裁判;殺人
内容説明
北海道釧館のホテルで起きた殺人事件。殺されたのは有名な精神科医・隈本洋二郎。犯人の女は自らホテルのフロントに電話をかけてきた。殺人容疑で逮捕され、釧館中央警察署に連行された女は、札幌市豊平区に住む主婦と判明。だが彼女は、隈本を刺した事実は認めたものの、それ以外は一切話さない。黙秘の裏に潜むものとは?事件を担当する検事の森島は真相を探るべく動き出す。(傑作法廷ミステリー)
著者等紹介
深谷忠記[フカヤタダキ]
1943年東京都生まれ。東京大学理学部卒。82年『ハーメルンの笛を聴け』で第28回江戸川乱歩賞候補となる。85年『殺人ウイルスを追え』で第3回サントリーミステリー大賞佳作。“壮&美緒シリーズ”に代表されるトラベルミステリーに加え、『運命の塔』『自白の風景』『審判』『無罪』などの本格ミステリー、『「法隆寺の謎」殺人事件』『人麻呂の悲劇』などの歴史ミステリーにも定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
152
長い…じりじりして、読了に日数を要した。精神科医やセラピストが酷過ぎる(こんな人間とは知り合いになりたくない!)殺人容疑で逮捕された相沢佐紀子の心中も分からなくはないと思いつつ、それじゃあ守りたいはずの愛する者が苦しみを深くするだけでは?と、私の理解を超える作品だった。暗示と誘導…洗脳って、こうして出来ちゃうと思ったら怖すぎる。ラストは関係修復出来そうで、とにかくホッとしたのは言うまでもない。2022/08/06
JILLmama
22
ストーリーは面白いんだけど、さすがに長すぎる。 途中飽きてきちゃった。 同じような文章が続きすぎなので もう少しコンパクトにまとめた方がいいな。2022/09/08
ロロノア・ゾロ
6
一言『長いけれど、飽きない』 ホテルで起きた殺人事件。犯人の女性は自らホテルの部屋からフロントへ電話するが、何一つ話さない。彼女は何故、殺人を犯したのか?/社会派ミステリー小説に分類されるかと思うが、そもそも個人的に好きなジャンルなので楽しく読了できた。この手の小説はエンタメ性というより、事実を解明するため積み上げていく読書感が楽しい。会話文が少ないのも素晴らしい。なので、文字量が半端なく多い。これも読書の醍醐味であると感じさせてくれた。深谷さん初読みだが「殺人者」「立証」を追い購入。まだまだ買いたい。2023/04/06
くろねこ
3
釈然としない部分もあるが… 読みやすいではあった。2022/08/03
himanaka
2
裁判というものを克明に描き、またセラピーといわれるものの危うさを抉り出す興味深い作品。長さ以上に興味が勝って一気に引き込まれた。記憶というもののあいまいさを憂えずにはいられない。2023/02/25
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