出版社内容情報
「僕僕先生」シリーズなどの中華幻想小説から歴史小説など、様々なジャンルで活躍する著者が、音楽をテーマに描く優しい物語。
内容説明
東京郊外に暮らす二十歳の大学生・秋葉佑介。彼には音楽の良し悪しがわからない。しかし、ある日、近所にある山の方から、音楽が聴こえてきた。その音色に惹かれて、足を進めると洋館があり、美しい女性・沙良と出会う。彼女は「奏弾室」という、個別レッスンをする音楽教室をしていた。佑介は、そこで様々な手伝いをさせられることになり…。
著者等紹介
仁木英之[ニキヒデユキ]
1973年、大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を過ごす。歴史・警察・伝奇など様々なジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コト
2
帯で想像してたのと違ったけど、面白かった。ちょっとファンタジー風味。あともっとそれぞれの生徒さんの人間ドラマみたいなのに主眼が置かれているのかと想像していたけど、意外と主人公が中心だった。 隠されてる謎は途中で分かったけど、そこまでどう進んでいくんだろう?どういうふうに収束するんだろう?というのが気になって、お風呂やバスの中でも読んでしまった。 主人公の感情や仕草の描写が好きです。見守っている気持ちになりました。2023/12/30
小鳥
2
装画と内容がとてもほっこりしそうなイメージだったので購入しました。 ファンタジー音楽小説だと思っていると、途中からガラリと空気が変わってミステリー仕立てに!! 人と人の結びつきの大切さ、音楽の素晴らしさが溢れている作品です。 実際に曲を聴きながら、本を読んだのでよりこの世界観に浸れました。 そして、音楽がもっと好きになりました♪ 2022/05/26
よし
0
セロ弾きのゴーシュみたいに、奏弾室を訪れる生徒さんたちと関わるうちに再生していく物語なのかな?と思いながら読んでいると、結末に驚かされる。再生、昇華?なのかな。 生徒さん一人一人のエピソードがとてもよかった。2022/08/19
てん
0
独特の雰囲気で予想外の展開をじっくり味わいながら読了。読んでから、表紙のイラストが気になって見返した。2022/05/28