出版社内容情報
首都高速道路での衝突火災事故、バラバラ死体、救急車消失……奇想天外なトリックで魅せる本格+警察小説の傑作シリーズ第二弾。
内容説明
首都高パーキングエリアで発生したトラックの居眠り暴走事故。現場に駆けつけた救急車が何者かに乗っ取られた。猛追するパトカーの眼前で、乗務員とともに救急車は幽霊のように消失する。この奇妙な事件を発端として、首都高のあちこちで女性のバラバラ死体が―被害者は囮捜査官・北見志穂の大学の同級生だった。錯綜する謎を追って銀座の暗部に潜入した志穂が見たのは…。
著者等紹介
山田正紀[ヤマダマサキ]
1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で第3回日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞、第55回日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
21
凄惨な描写が多いが読みやすくて良かった。2023/08/26
乃木ひかり
8
囮捜査官シリーズ二作目。バラバラ殺人の時点でそのことに思い至らなければならないのに不覚。北見さんの洞察力が光る。エログロ系だけど過剰ではなくちょうど良い塩梅なので程よい刺激が味わえる。個人的には終わり方に衝撃を受けた。当時リアルタイムで読んでいた人には酷い仕打ちである笑2022/11/25
Kom
3
猟奇的な事件に隠れているが、アリバイトリックの出来が秀逸。前作とは違った良さがある。2024/10/03
悪者みきこ
3
可愛い表紙とは裏腹にとにかく暗い。陰惨。山田正紀は多分まだこれを含め4作しか読んでないけど(私を猫と呼ばないで、神曲法廷、おとり①)独特な雰囲気。張り詰めた緊張感と救いがない暗さ。それでも生きるしかないのね。2024/04/12
funa1g
3
中盤まではじっくり事件を追っていくため、冒頭で起きる事件の派手さに比べて少し抑え目。しかしそこからの終盤の展開が圧巻。解説にもあるように一巻ともかなり雰囲気が違う点も面白い。2022/02/10