出版社内容情報
結婚して、わずか三年半で夫の大介を亡くした香菜子。
悲しみを出さないように生活しつつも、夫のことを思う気持ちは変わらない。
そんなある日、香菜子を励まそうとする友人たちと行った店で出会った女性に「亡くなった人に会うことが出来る」と声をかけられた。
彼女は、叔父で発明家の機敷埜風天が造った遡時誘導機、通称“デイ・トリッパー“を使えば、過去の自分に、心を送ることが出来るというのだ。
香菜子は大介に会うため、デイ・トリッパーに乗り込み、時を跳ぶ。そこで……。
タイムトラベル・ラブロマンスの名手・梶尾真治が贈る新たな物語を初文庫化!
解説 福井健太
内容説明
結婚三年半で、夫の大介を亡くした香菜子。悲しみは消えず、彼のことを思う気持ちがつのる日々。ある日、香菜子を励まそうとする友人たちと行った店で出会った女性に「もう一度、ご主人に会う方法があるのですが」と声をかけられた。彼女の伯父・機敷埜風天が発明した機械を使えば、過去の自分の心に現在の心を送り込めるというのだ。香菜子は大介に会うため、時を跳ぶ!タイムトラベル・ロマンス。
著者等紹介
梶尾真治[カジオシンジ]
熊本県生まれ。1971年「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。代表作は『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』(星雲賞受賞)、『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞受賞)、『サラマンダー殱滅』(日本SF大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
21
キノブックスWEBマガジン「キノキキ」2015年1月〜2017年1月掲載のものに加筆修正して2017年6月キノブックスから刊行。さらに加筆修正して2021年10月徳間文庫刊。再読。5年前に読んだ時より楽しめました。梶尾さんお得意の時間ファンタジー。少しハラハラドキドキがあるものの、都合の良い展開で、ラストは大団円を迎えるのが良かったです。どこが加筆なのかわかりませんでした。2022/01/21
ist
6
タイムトラベルSFでありロマンス短編の名手のカジシン こうきたか、という感じ。2021/12/30
Hachi_bee
4
@kajioshinji3223 面白かったけれど難しかった。パラレルワールドもの?カジシンさんはパラレルワールドには手を出さず、TPを起こさせずに回収するものと思っていたのだけれど……。 解説を読んで、機敷埜氏に注目すべく本棚を漁ることになってしまいました。2021/11/12
omametchi
3
梶尾作品らしいSFファンタジーでした。2023/03/10
チェス
1
個人的にSFモノは合わないと思った。2024/07/18