出版社内容情報
美しくも残酷な世界に渦巻く欲望
〝トラブルメーカー〟で孤高の骨董商が巡り合った4つの事件
古美術に関わる人間の凄絶な生き様
偶然立ち寄った画廊で、見事な緋色のタペストリー
に惚れ込んだ骨董商の陶子。現金で百二十万円を支
払い、全作品を引き取る約束をしたものの、いつま
で経っても作品が届かない。アパートを訪ねると作
家は死亡、作品は消えていた(表題作)。陶子の師
匠にあたる男が自殺。その死を不審に思い、彼の足
取りを追う(「陶鬼」)。古美術に関わる人間の底
知れぬ執念と業の深さを描いた全四篇。
(解説 大倉崇裕)
〈目次〉
陶鬼
「永久(とわ)笑み」の少女
緋友禅
奇縁円空
解説 大倉崇裕
内容説明
偶然立ち寄った画廊で、見事な緋色のタペストリーに惚れ込んだ骨董商の陶子。現金で百二十万円を支払い、全作品を引き取る約束をしたものの、いつまで経っても作品が届かない。アパートを訪ねると作家は死亡、作品は消えていた(表題作)。陶子の師匠にあたる男が自殺。その死を不審に思い、彼の足取りを追う(「陶鬼」)。古美術に関わる人間の底知れぬ執念と業の深さを描いた全四篇。
著者等紹介
北森鴻[キタモリコウ]
1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、95年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。99年『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。骨董や民俗学、料理や酒、明治初期の歴史など、広範な知識を生かし、端正な文章で綴られたミステリーで人気を博す。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
五右衛門
ぽんすけ
きき
マッピー