出版社内容情報
ターゲットは伝説の殺し屋。タンゴの旋律に乗せて美貌の殺し屋の復讐が始まる。書店員絶賛、一気読み必至のノワール長篇!
内容説明
殺し屋に家族を殺され、独り生き残った少女は復讐を誓う。犯人にたどり着く手がかりはタンゴとシェイクスピア。東京とブエノスアイレスを舞台に、“ロミオ”と“ハムレット”の壮絶な闘いが幕を開ける。アルゼンチン軍事政権時代の暗黒の歴史を絡めた復讐劇はどこへ向かうのか?タンゴのリズムに乗せて破滅へとひた走る、切なく痛ましい殺し屋たちの宿命。圧巻のノンストップ・ノワール。
著者等紹介
中山可穂[ナカヤマカホ]
1960年愛知県生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で第6回朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で第14回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
練りようかん
13
中山作品としては珍しいノワール小説×鈴木成一デザイン室で良い予感がした。殺し屋ものはポリシーや美学が感情移入の鍵になるのだが、本作はタンゴで洗練された力強さと漂う悲運がぴったり。一家皆殺しの二つの誤算、日本からなんと重慶マンションへ、生き残った少女もまた国外に出る展開。『恋する惑星』と『ブエノスアイレス』でトニー・レオンつながりかいとツボに入り、美しく激しくの銃を携えない対峙は因縁を超えた疎通が堪らない。才能ある人間が不合理に走る自傷に近い衝動の描き方に惹き込まれる、カラーだなと思った。2025/03/31
RINKO
12
初めての作家さんでタイトル買い。買って正解だった。ご都合主義なところも含めていい感じにドラマチック。それがまた世界観にどっぷりはまれる原因かも。この作家さん、ちょっと追っかけてみようかな。2020/03/07
冬見
11
ロミオはハムレットに復讐する。4人の家族と1匹の猫のために。◆息つく間もないとはまさにこのこと。殺し屋としては最強、しかし人間としては徹底的に毀れたふたつの孤独な魂は踊るように絡み合い奪い合ってゆく。憎悪は絶望的な恋のように美しく、激しく胸を打つ。2020/07/18
しば
4
やっと読めた…… 深夜零時の静かで冷たく熱くて濃い物語。2020/02/16
蓮華
3
やはり面白かった。従来の作品とテイストは違えど、中山さんの作品を読んでいる際に感じる独特の感覚は読書中ずっと私の中にあって、思わず高揚してしまった。中山さんの作品から毎度、「愛」はもちろんどこか「死」の温度も感じ取っていた私は、今回の解説まで読んだ上で、「愛」と「死」はとても近しいものなのではないかと思い始めた。続編があるならば是非…心待ちにしております。2021/11/07
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