出版社内容情報
給与大幅カット・曖昧身分保障・邪魔者扱いの三重苦にもめげず、定年後にもう一花や! 難事件に挑む再雇用警察官の活躍に喝采!
内容説明
定年を迎えてもまだまだやれる。安治川信繁は大阪府警の雇用延長警察官として勤務を続けることとなった。給料激減身分曖昧、昇級降級無関係。なれど上司の意向に逆らっても、処分や意趣返しの異動などもほぼない。思い切って働ける、そう意気込んで配属された先は、生活安全部消息対応室。ざっくり言えば、行方不明人捜査官。それがいきなり難事件。培った人脈と勘で謎に斬りこむが…。
著者等紹介
姉小路祐[アネコウジユウ]
1952年、京都府生まれ。大阪市立大学法学部卒業。89年、『真実の合奏(アンサンブル)』で第9回横溝正史賞の佳作となり、デビュー。91年、『動く不動産』で第11回の同賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えみ
66
60歳、まだまだこれから元気ある世代!ここで定年なんてもったいない。働きたい人には働ける環境を、もちろん引退して悠々自適に過ごしたい人にはその選択を認める。とにかく人生には選択肢が必要だ。そして大阪府警に勤務する安治川信繁も再雇用警察官として勤務延長する選択をした。行方不明になった夫を探してほしいと駆け込んできたいかにも事件の香りがする案件。怪しい妻。そして真面目が取り柄だった夫の奇行。これまで培ってきた警察官人生のノウハウを生かして捜査する安治川が掘りだした二重三重の事件の罠。老害?老益な活躍でしょう!2023/07/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
38
定年を迎えた警察官、安治川信繁は再雇用警察官として勤務を続けることに。配属先は、生活安全部消息対応室。室長の芝警部、もう一人の構成員新月良美巡査長もなんとなく訳ありな様子。早速行方不明人物の捜索願いが受理され、調べて行くうちに複雑な様相に!再雇用と言うことで、柵がなく現役時代より自由な捜査が出来ることに生き生きした安治川の様子が好ましい。端々に語られるこれまでの生き方にも興味をそそられる。事件は人物関係が複雑で二転三転、読み応えありました。二作目も読みます!2021/07/05
宇宙猫
27
★★★ 定年後に雇用延長警察官になったことで、忖度や上の圧力を気にせず、なおかつ現役時代の人脈を活用して事件を解決に導く。リアルに読ませるために、縄張り争いや組織の論理で刑事が苦労する小説が多い中、再雇用という自由さが爽快感さえ感じて楽しく読めて良かった。D2021/02/14
米太郎
24
・ドラマ化されていたとは知らずに読む。今どきの60歳はまだまだ元気で安治川も大活躍。人脈もあるのでスピーディに話が進んでいき解決する。・淳子は好きになれないなあ。したたかすぎ2024/06/10
ごへいもち
15
悪くはないけれど話はなんだか面倒くさく感じてしまう2023/06/11
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