出版社内容情報
単純な遺産相続が絡んだ殺人事件のはずだった。容疑者に複数のアリバイがなければ……。崩しても崩してもまたアリバイ!名作復刊画家志望の青年が殺された。被害者の父親は余命わずかで、事件の裏には土地買収によって転がりこむ莫大な遺産の相続問題が見え隠れしていた。警察は容疑者を叔父の岡京二郎に絞り、彼の主張するアリバイを崩すことに成功する。ところが京二郎は別のアリバイを主張し始め……。崩しても崩してもまたアリバイ!? 犯人なの? 犯人じゃないの??アリバイ?崩しミステリー、不朽の名作!
斎藤栄[サイトウサカエ]
著・文・その他
内容説明
画家志望の青年が殺された。被害者の父親は余命わずかで、事件の裏には土地買収によって転がりこむ莫大な遺産の相続問題が見え隠れしていた。警察は容疑者を叔父の岡京二郎に絞り、彼の主張するアリバイを崩すことに成功する。ところが京二郎は別のアリバイを主張し始め…。崩しても崩してもまたアリバイ!?犯人なの?犯人じゃないの?“アリバイ”崩しミステリー、不朽の名作!
著者等紹介
斎藤栄[サイトウサカエ]
1933年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。公務員生活を経て、66年「殺人の棋譜」で江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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momi
42
遺産の相続問題で殺人事件がおきてしまった!!「この犯人、アリバイがありすぎ!?」の帯につられ!どうどうめぐり…の言葉が頭に浮かぶぐらい…殺人事件の容疑者のアリバイ崩し…次から次へとアリバイがでてきては崩し…またアリバイ…そして崩し…また新しいアリバイがでてきて…崩しての繰り返し!!イライラ!!ごめんなさい…単調だしちょっとくどいほどのアリバイに飽きてしまいました…。 2019/02/05
ヨーコ・オクダ
31
「ページをめくる手が止まらない」的な面白さはないんやけど、ユニークなパターンという意味では面白い。基本は、遺産相続の頭数減らし殺人。で、その容疑者の1人がいかにもバッチリなアリバイを主張するも警察にその嘘の部分を見つけられ「申し訳ない。実は…」と嘘をついた事情と別のアリバイを再主張する…ていうのを3、4回繰り返すんよね。その間に、電話交換機やら役所人事やら外国航路船舶の貨物についてのシステム、裏事情がオープンになる一方、ストーリー本編には、犬のひき逃げと若手画家たちの願望がキーポイントとして絡んでくる。2020/09/19
gun56
2
アリバイを崩しても崩しても新しいアリバイを出してくる犯人と思しき人物。最初の証人は電話交換手。ん、いつの話し?と思ったらこれが書かれたのは50年ほど前らしい。裏書きを読んだ時は、ちょっとコメディなんかと思いきや、しっかりミステリやった。最後になるほどね〜と納得させてくれた。2019/02/08
R10
1
冒頭の一件、日付が明記されているのに最後まで頭に入っていなかった。アリバイが崩れるたびに時間軸がこんがらがってしまい、最後も断片的に解決していくから結局容疑者はその日どう行動していたのか、頭を整理するのが難しかった。また、碁の知識がなければ、白を持つとか二子三子とかで違和感を感じないのだろうなと思った。 名古屋の件、仕組まなくても自然消滅したのではと思ってしまった。初期段階で江ノ島にいたとは言えないのか…?過去をまとめて潰して心機一転生まれ変わろうということか。2020/11/05
Pil
1
アリバイ崩しに次ぐアリバイ崩し。こういうの始めて読んだなぁ。そして数十年も前の作品って事に驚き。 300頁弱でコンパクトにまとめられていて、あっという間に読了。★★★★★ ★2019/03/13