出版社内容情報
NHKでドラマ化された「風の市兵衛」シリーズで大人気の著者による「疾風の義賊」シリーズ第1弾。
新装版で再登場!孤児の乱之介は人買から小人目付斎権兵衛に拾われ、生きるための知恵を身につける。芸人一座に身をやつした乱之介は、米価を操る悪徳仲買らを拉致、身代金を要求し江戸庶民の喝采を浴びた。若き目付、甘粕孝康は、面子を潰された上席の鳥居耀蔵から捕縛を命じられる。己の義を信じ剣を恃みに生きる者同士、対決の時は迫る。長篇時代剣戟。(『疾風の義賊双星の剣』を一部改題した新装版)
辻堂魁[ツジドウカイ]
著・文・その他
内容説明
孤児の乱之介は人買から小人目付の斎権兵衛に拾われ、生きるための知恵を身につける。芸人一座に身をやつした乱之介は、米価を操る悪徳仲買らを拉致、身代金を要求して江戸庶民の喝采を浴びた。若き目付、甘粕孝康は、面子を潰された上席の鳥居耀蔵から乱之介捕縛を命じられる。己の義を信じ剣を恃みに生きる者同士、対決の時は迫る。長篇時代剣戟。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。出版社勤務を経て作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
82
疾風の義賊1作目《新装版》2018.12発行。字の大きさは…小。さらわれた小僧・乱之介が、小人目付頭・斎(いつき)権兵衛に買われる。斎乱之介は、父・権兵衛により小人目付として育てられる。米騒動の折に無実の父・権兵衛が鳥居耀蔵により処刑される。乱之介は、代助、羊太の兄弟と惣吉とで仇を討つため、鳥居耀蔵に向かって行く。そんななか同じく父の仇と狙う、陽明学者の寺坂正軒の娘・三和を救い、5人で仇を討ちに行く。かつての父の上司・十人目付甘粕克衛の息子・孝康が乱之介の前に立ちはだかる。 次作が楽しみです。2019/10/18
ニッキー
5
そうなんだ、昔この本を買ったような。その時は、好きな作家だったけれど他のシリーズとの違和感を感じ読むのをやめてしまった。 今、改めて読んでみて正義を貫くあまりに、遊びがなく悲愴感の漂う作品になっている。悪を懲らしめるのだが、痛快とは言い難い。 鳥居耀蔵と言う悪が立ちはだかる。物語は悲しみを秘めて何処へ向かうのだろう。2018/12/16
kazukitti
4
この作品に限らずだけど、ラスボスを鳥居のクソヤロウに据えちゃうと完全成敗は出来ないという史実の壁にぶち当たる訳で、そうなると作品のオチとしての爽快感てのの置場所をどうするかってのは結構な重要事になって、作品の方向性すら決しちゃうよね。その意味においては、負け犬ムードとは行かないまでも、時代の趨勢と共に先行きの暗さを暗示してるような主人公達の真っ直ぐさには、ある程度は報われて欲しいって気持ちと、決して諦めないガッツがギリギリのバランスで成立してると思う。2020/04/19
とよぽ
2
市兵衛シリーズが好きすぎて、ほかのものがかすんでみえてしまう。2024/06/04
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