出版社内容情報
刑期を終えて出所したばかりの男が自生椿北限の地として名高い夏泊半島の椿神社で毒死!? 惜しまれつつ逝った著者初期代表作。青森県夏泊半島の椿神社を訪ねた男がその夜民宿で毒死した。江藤美香は大学の雅楽部の合宿で夏泊へ来て、その男が以前三重県の実家を訪ねてきた男らしいと知る。美香の実家もまた“椿神社”と呼ばれる神社だった。男は何かを求めて全国の椿神社を歩いていたのだ。そして部員の秀山が撲殺され、その翌日、民宿の従業員・吉野が姿を消した…。椿神社には一体何が?そして吉野の素顔とは?長篇ミステリー。
内田康夫[ウチダヤスオ]
著・文・その他
内容説明
青森県夏泊半島にある椿神社を訪れた男がその夜、民宿で毒死した。大学の雅楽部の合宿で夏泊に来た江藤美香は、その男が以前三重県の実家を訪ねてきた人物らしいと知る。美香の実家もまた“椿神社”と呼ばれる神社だった。男は何かを求めて全国の椿神社を歩いていたのだ。そして第二の事件が!雅楽部員の秀山が撲殺され、民宿の従業員・吉野が姿を消した…。椿神社には一体何が?
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年東京都生まれ。80年、『死者の木霊』で作家デビュー。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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森林・米・畑
23
20数年ぶりに再読。浅見光彦は出ない初期の内田作品。神社や雅楽に纏わる話で知らない世界を見れる。笙という独特な雅楽器を取り上げていた。青森夏泊半島、伊勢、伊賀、糸魚川と様々な地へ本を通して旅ができた。私の故郷の伊勢の大学生が青森の刑事さんと活躍。古い作品で携帯電話が無く、JRが国鉄という時代も興味深い。2023/09/03
mim
7
久しぶりに、浅見以外のものを読んだ。2019/05/13
ざっそー
3
女子大生マドンナ探偵はここからシリーズにはならなかったのね〜初期はいろんなパターンの探偵さんがいるんだねぇ。2020/01/02
mmk
2
女性(に限らず人)は、色々な出来事を経て大人になるんだなぁと物語内の美香の成長に感慨深くなる。3億円事件の真相のひとつが少し出てくるのも面白い。そして巻末の作者による自作解説はホッとでき、毎回楽しみなのだ。2020/12/19
sensei
2
青森の夏泊岬のレストハウスで青酸カリによる謎の死が起こり、次いでそこに大学の雅楽サークルの合宿をしていた部員の一人秀山が亡くなる。美香というサークル部員がサークル員と交流を持った吉野という人に殺人の嫌疑を持ち、色々調べることと村上という若い部長刑事の捜査により話が展開する。最後には、レフトハウスで死んだ男は3億円犯人だったという奇想天外な話もあるが、作者の内田氏のいつもの作品のように初めに色々な謎をばらまき、最後は、尻切れトンボの終末で話が終わる。2020/04/21