出版社内容情報
鶴ならぬ狸の恩返し!? 芸者に化けた小狸は客を騙せるのか? 軽妙洒脱、風野亭「読む落語」第三弾、文庫オリジナルで登場!江戸のはずれ、道灌山にある豆腐料理屋にふらりと入ってきた二人連れの男。料理と酒を頼み、芸者を呼んでくれという。だがこの時期、売れっ子芸者は出稼ぎに行き、残っているのは裏の年増芸者だけ。困りはてた主の茂吉の目前を、いつも残りものをやっている小さな狸が横切った。「ちょっとかわいい芸者に化けてくれないか」冗談半分で言った茂吉に小狸は「あたいでよければ」とうなずき……。人気時代作家の「読む落語」第三弾、文庫オリジナルで刊行!
風野真知雄[カゼノマチオ]
著・文・その他
内容説明
江戸の北、月の名所道潅山にある小さな豆腐料理屋。主の茂作が店仕舞いをしようという時、二人連れの男が暖簾をくぐった。料理と酒に加えて芸者を呼んでくれと言われ、調子よく返事をしたはいいが、すでに月見の頃は過ぎ、芸者は皆出稼ぎ中。その時、外を小さな狸が横切った。芸者に化けてほしいと言うと、警いたことに「あたいでよければ」と…。風野亭“読む落語”第三席!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。フリーライターを経て、92年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。97年『西郷盗撮』で注目を集める。2015年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
48
サクッと読める風野さん流「読む落語」。声を出して落語家風に読んだら一席できるかも、そんな話が10席。たった3日で易者の師匠から指南をあおぎ早速に易を見ることになった羅生門おお丸の騒動話、不愛想な元絵師の店主が蕎麦屋を開くが客足はなし、愛想顔を忘れた夫婦があることがきっかけでアイデアを思いつくおかめそば発祥の話。他にもたぬきもきつねが登場してやんややんやと…。やはり、落語はいいですね。2019/01/17
Norico
12
大江戸落語百景第三弾。3作目にしてなんか慣れてきた。2019/11/09
こうちゃん
10
ふむ。程よい小噺感。2020/12/10
古典部員
8
さすが落語百景、終わり方が秀逸。「かけだし易者」がお気に入り。2019/01/16
だいゆー
5
読む落語第三弾(^^2018/11/19
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