出版社内容情報
池上彰氏絶賛! 瀬戸内を舞台に、ロックと野球をこよなく愛する少女の、ちょっぴり切なくて甘酸っぱい物語。瀬戸内海を望む香川県丸亀市。野球をこよなく愛する桂子は、クラスメイトのざっきゃんに誘われ、野球部の女子マネになる。目指すはもちろん甲子園! 夏の県予選は準決勝で負けたけど、秋の大会に向けて再び練習に励む。そんな時、野球と同じくらい大好きなレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ似の河崎くんに出会った桂子は……。甘酸っぱくてちょっとほろ苦い青春物語。
広谷鏡子[ヒロタニキョウコ]
著・文・その他
内容説明
瀬戸内海を望む香川県丸亀市。野球をこよなく愛する桂子は、クラスメイトのざっきゃんに誘われ、野球部の女子マネになる。目指すはもちろん甲子園!夏の県予選は準決勝で負けたけど、秋の大会に向けて再び練習に励む。そんな時、野球と同じくらい大好きなレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ似の河崎くんに出会った桂子は…。甘酸っぱくてちょっとほろ苦い青春物語。
著者等紹介
広谷鏡子[ヒロタニキョウコ]
1960年香川県丸亀市生まれ。県立丸亀高等学校、早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。95年『不随の家』で第19回すばる文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
168
野球好きの女子高生が、ふとしたきっかけで野球部のマネージャーになった高校時代を回想する話。舞台が1976年頃の香川県丸亀市。当時の野球部の練習と今日の練習内容は全く違うよね。昭和と平成の練習の違いを実感。(まあ今は令和だけど…笑)そして、当時の音楽、価値観も違うしね。携帯やネットの普及されてない時代のゆるやかな流れを、ふと良い時代だと思う。そして、一人の女子高生の特段何もないありふれた出来事の話に、ああ、俺も青春があったよと、久しぶりに自分の高校生活を思い出し、柄にもなく懐かしむ。昭和の男だしね。(笑)2020/09/03
chiru
112
予想してた10倍以上楽しかった♡香川県のふんわりした空気に包まれる、野球部女子マネ佳子のロッキンホースダイアリー🎸甲子園を目指す傍ら、ロック&青春グラフィティに忙しい佳子!なかなか次のステージに上がれない恋模様💔ピュアな佳子の香川弁のつぶやきが何とも言えず可愛い💕ロック好きな佳子の側から聴こえるオールディーズが心地よく耳をかすめ、大好きなクラプトンがエピローグを飾って最高🎵逃げた投球は打たれるように恋愛も逃げたらゲームアウト。完全燃焼した佳子のロック愛が奏でるハーモニーがほんとに楽しかった!!★52021/07/18
中玉ケビン砂糖
64
夏近し。ブリティッシュ・インベイジョンに熱狂してロックな男子に惚れる田舎の女子の話なんて要約したら身も蓋もない。だけど弾ける青春が詰まってればそれでいいじゃないか(力業)。部活の顧問が岸部一徳だったり同級生に浅野忠信がいるなんてファンタジーがない代わりに、「うわあ……なるほど」と(「ほろ苦い」というより)イタセツナい気持ちになるような生々しさがこちらにはある。2023/06/25
昼寝ねこ
61
香川県丸亀市が舞台の公立高校球児たちの物語 女子マネージャー視点で進行する 野球部の女子マネはタッチの浅倉南ちゃんが有名だがあんなにキラキラじゃないごく普通の高校生 香川弁がホッコリする 1970年代の青春物語の趣があるので60代以上の人なら懐かしさを覚えるかもしれない ジミーペイジとか出てくるし😁タイトルの『ヒット・エンド・ラン』は改題されたもので元々のタイトルは『胸いっぱいの愛を』だったようだ そのタイトルを聞いただけで60代70代のロックファンは感涙するかも😭2023/11/26
TAKA
53
地元丸亀市が舞台の青春小説。いや~マジ面白かった。現在進行形の話でなく主人公の女子高生の回想という形がまたよかった。70年代後半っていうとまだそんなに記憶はないけれど確かに丸亀城の下に小さな野球場がありました。まさかあんな小さな球場で青春が詰まっているとはね。広島も船に乗って行ったこともありますし、なんといっても讃岐弁、しかも丸亀方面独特のやつね。ざっきゃん好っきゃなあ~こんな野球部員いたもんな。ちなみに俺はジミー・ペイジよりクラプトン派です。2021/10/31
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