出版社内容情報
御堂筋パレードの最中、女神が転落死!? 浅見が辿り着いた真相とは? 大阪を舞台に名探偵の推理が冴える長篇ミステリー。
内容説明
各企業が車を飾りたてて大阪・御堂筋をパレード―その最中に事件は起った。繊維メーカー・コスモレーヨンが開発した新素材をまとったミス・コスモの梅本観華子が、大観衆注視の中、急死したのだ。胃から青酸化合物が発見され、コスモレーヨンを取材中の浅見光彦が事件にかかわることに。コスモの宣伝部長・奥田とともに観華子の交友関係を調べ出した矢先、第二の殺人が。長篇推理。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年東京都生まれ。80年、『死者の木霊』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
86
浅見光彦シリーズ第37弾。〔再読〕御堂筋パレードの中、女神に扮していたモデルが転落、毒殺であった。更に市内で殺人が続けて起こるのだが、3つの殺人を関連付けて考えた光彦は、大阪府警に協力する事になる。展開はいつも通りで、地元警察に不審がられる光彦が、兄の威光によってガラリと態度が変わる警察とのシーン、毎回でも最高の場面だ。このシーンの為に読んでいる訳ではないが、無ければ寂しい事間違いない。犯人はこの人としか思えないが、明らかなアリバイが在る。どの様に考えると、真犯人にたどり着くのか、良い視点になった作品だ。2018/10/04
Kei.ma
8
いつものように、読者のために小道具が使われ、読者がまどろっこしいと感じた頃を見計らって幕引きを図る。今回の舞台は、御堂筋。もちろん、大阪。浅見光彦も美味しい河豚を食べた割には推理が冴えなかったのもうなづけます。だって、軽井沢の大御所(内田康夫さん)も巻末で弁解がましく認めているもの。「本」は、作家と読者の戦いの場でもあるのです(笑)2018/03/05
まり
7
図書館本。今回は光彦がちょっと苦心している感があったなぁ〜。最初のワンちゃんが死んでしまったことから、いろいろ展開があって、まさか特許の話まで入るとは…。サクサク読めて面白かった。2022/12/29
はれ
5
自粛のおともに購入した本。初めての浅見光彦シリーズ。ドラマを見ているようで、テンポ良く読めた。作者も解説していたが、大阪の気風と完全犯罪は中々みない、というところに共感。・・・フグ食べに行きたくなりました。2020/04/25
迷子
5
父親の本棚にあったので読みました。無難な推理小説といったところ。話がとてもゆっくり進むので理解しやすかったですが、もう少し話に抑揚が欲しかった。読んでて眠くなることも度々…昼間にやってるサスペンスドラマを見たほうが有意義に過ごせるのでは。まあシリーズものらしいのであと2冊ぐらい読んでみようかなと思いました。2018/05/16