出版社内容情報
「あなたの恋人、友だちのカレシ、強奪して差し上げます」やむにやまれぬ事情で、泥棒猫ヒナコの元にきた女性たちの運命は?
内容説明
恋人を取られた女の元に現れたカレの同級生。彼女から、二人を別れさせる提案をされて…(「宵闇キャットファイト」)。勤務先の上司との別れ話がこじれてしまい「あなたの恋人、友だちのカレシ。強奪して差し上げます」という広告に飛びついた(「夜啼鳥と青い鳥」)。DV元夫から、子供を取り戻したい(「烏の鳴かぬ夜はあれど」)。女たちが抱える問題を“泥棒猫”ことヒナコが見事に解決!
著者等紹介
永嶋恵美[ナガシマエミ]
1964年、福岡県生まれ。広島大学文学部哲学科卒。映島巡(えいしまじゅん)名義で1994年、『ZERO』で第4回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞。2016年、「ババ抜き」で第69回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピロ麻呂
38
前作より重めの話が多いけど、僕はこちらの方が好きかも(^^)楓ちゃんが泥棒猫の見習いになる話も収録されてました。依然として謎なのは雛子ちゃん。続編に期待したいです(^o^)2017/08/01
キャプテン
37
★★★☆☆_「こぼれ落ちたフェアのかけら」第ニ弾。当然、【キャプ探偵事務所の情報漏洩フェア】からこぼれ落ちた一冊。何も考えずに2冊同時に買ってました。お金を払えば恋人を強奪してくれるオフィスCATの皆実雛子。その手口は大胆、かつ巧妙。男を骨抜きにする恐ろしいテクニックが面白い。しかし、完全にプラトニックというわけじゃないのが、なんだか悲しい。正義マンぶるつもりはさらさらないけど、主人公の身を削るようなやり方には、読んでるこちらが削られるような気持ちになる。応援できない。じゃ、恋人を強奪する泥棒猫にご用心。2018/09/26
のりすけ
25
続編。相変わらずピリッとしてて面白かった。最後の話、そう来たのか、おおおお!一番共感したのは「数学は就職がない」これ…。ほんと一昔前は数学の教師になるくらいしか道がなかったんだよぅ。今でこそアクチュアリーとか省庁とかITにも門戸が開かれてるけど。「就職考えたら理工学部」2022/04/30
*+:。.もも.。:+*
21
オフィスCATにまつわるメンバーについては1巻よりもわかったが、肝心のヒナコについてはまだよくわからん。手間を考えたらコスパが悪すぎるだろうし、何よりヒナコ自身の身の安全を全然考えてない。そこまでやっちゃうようになったのは依頼者第一号の浅沼さんの事件を読めばいいのか?それは泥棒猫シリーズじゃないだろうし、ヒナコの原型はとある賞の応募作品だっていうし、書籍化されてないのかな?あぁっ、気になる!!2017/11/05
信兵衛
21
シリーズ第2弾。軽妙な面白さが楽しい。2017/07/08