徳間文庫
大江戸猫三昧―時代小説アンソロジー (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198942045
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

時代小説の名手たちが描く江戸の猫たちと人間の悲喜こもごもを、『若冲』で注目の歴史小説家・澤田瞳子がセレクト。猫をテーマにした時代小説の傑作を、いま最も注目される歴史小説家・澤田瞳子が厳選。朝日新聞書評欄で絶賛された巻末の解説にも注目。
【収録作品】池波正太郎「おもしろい猫」海野弘「大工と猫」岡本綺堂「猫騒動」小松重男「野良猫侍」島村洋子「猫姫」高橋克彦「猫清」平岩弓枝「薬研堀の猫」古川薫「黒兵衛行きなさい」光瀬龍「化猫武蔵」森村誠一「猫のご落胤」

澤田瞳子[サワダトウコ]
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2011年、デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で、本屋が選ぶ時代小説大賞2012ならびに第32回新田次郎文学賞を受賞。15年『若冲』で第153回直木賞候補。16年、同作で第9回親鸞賞を受賞。著書に『日輪の賦』(幻冬舎)『ふたり女房』『秋萩の散る』(徳間書店)『夢も定かに』(中央公論新社)、エッセイ『京都はんなり暮し』(徳間文庫)などがある。

内容説明

愛くるしい表情を見せるかと思えば、ふいとどこかにいなくなる。猫という生きものはまあ、気まぐれなもの。そんな猫と人間たちが、江戸の町を舞台に織りなす喜怒哀楽。時代小説の名手たちによる傑作を、歴史小説家の気鋭・澤田瞳子がセレクト。時代小説好きはもちろん、猫好きの方々にもお楽しみいただける一冊。巻末に収録された解説『文学における「猫」の位置づけ』は出色。

著者等紹介

澤田瞳子[サワダトウコ]
1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。専門は奈良仏教史。2011年、初の小説『孤鷹の天』(徳間書店)で第17回中山義秀文学賞を最年少で受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』(徳間書店)で本屋が選ぶ時代小説大賞2012(「オール讀物」誌)ならびに第32回新田次郎文学賞、15年『若冲』(文藝春秋)で第153回直木賞候補、16年同作で第9回親鸞賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

初美マリン

91
猫にまつわる作品が多いというのがまずの感想。改めて読み直したいという作品ができたことに感謝。そして解説の編者の読書量に驚き!2024/01/31

藤枝梅安

88
江戸を舞台に猫が登場する小説を10篇集めた1冊。半数が初めて読む作家で、どれも興味深く楽しむことができた。一番面白かったのはこのアンソロジーをまとめた澤田瞳子さんの「編者解説」。気合が入った素晴らしい解説です。2018/02/01

sin

86
まさにお江戸の猫三昧(ΦωΦ)全体を通して編者の趣味の良さを感じさせるバランスのとれたアンソロジーでした。岡本綺堂と光瀬龍:同じ耳袋を元ネタにしていても綺堂の味のある語り口に比べると光瀬は外連味が過ぎて格の違いは歴然か、古川薫:さわやかな一篇、森村誠一:ミステリー作家臭がするような、池波正太郎:大人の人生劇場、島村洋子:大奥に生きる女性の哀愁漂う良品、海野弘に小松重男:なんとも好みの二篇、高橋克彦:贔屓の“だましゑ”シリーズ、平岩弓枝:「御宿かわせみ」初来店(笑)2017/02/15

ぽろん

39
時代物の猫に纏わるアンソロジー。普段、あまり読まない方達ばかりだったけど、其々、楽しめた。その中でも、古川さんの黒兵衞行きなさいが猫の愛情を感じて好きです。平岩さんの御宿かわせみの薬研掘の猫は、お馴染み東吾の活躍で安心の読了感でした。2017/02/26

ネムコ

38
猫、という視点ではあまり萌えなかった。しかしどれも、巧みな作家さん方が手掛けた読みごたえのある短編集。巻末の解説を読んで、読んでみたい本が増えました。「黒兵衛行きなさい」「大工と猫」「猫清」がお気に入り。2017/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11495205
  • ご注意事項

最近チェックした商品