出版社内容情報
夫婦の愛は不変か? 賊に陵辱され行方不明になった妻を仏師はどこまでもおいかける。表現の高みを追求した仏師が見つけたのは?柊清三郎は福岡藩の普請方の三男。十七歳で仏師の修行に入り、師匠の娘おゆきの婿に望まれた。しかし、仏性が見出せず、修行のため、三年間京に出る。戻ったとき、師匠は賊に殺され、妻は辱めを受け、行方不明に。妻のおゆきが豪商・伊藤小左衛門の世話になっていると判明し、お抱仏師に志願して、十一面観音菩薩像を彫った。しかし、抜け荷の咎で小左衛門が磔となり、おゆきも姫島に流罪になってしまう。清三郎はおゆきのため、姫島に渡ろうとして…。
葉室麟[ハムロリン]
2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞。2011年、『蜩ノ記』が第146回直木賞受賞。今、もっとも活躍している時代小説作家。著書に『千鳥舞う』『天の光』『辛夷の花』『秋月記』『恋しぐれ』『『山月庵茶会記』『蒼天見ゆ』『鬼神の如く黒田叛臣伝』『草雲雀』『はだれ雪』『神剣人斬り彦斎』『秋霜』など多数。
内容説明
博多の仏師・清三郎は木に仏性を見出せず、三年間、京へ修行に上る。妻のおゆきは師匠の娘だ。戻ると、師匠は賊に殺され、妻は辱められ行方不明になっていた。ようやく妻が豪商・伊藤小左衛門の世話になっていると判明。お抱え仏師に志願し、十一面観音菩薩像を彫り上げた。しかし、抜け荷の咎で小左衛門は磔となり、おゆきも姫島に流罪になってしまう。おゆきを救うため、清三郎も島へ…。
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者を経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞受賞。2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。2012年1月、『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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