出版社内容情報
良寛と一茶の卒論を選んだのが事件のはじまり? 信濃のコロンボは奇妙な繋がりから事件をあばく!良寛と一茶を卒論に選んだ田尻風見子と野村良樹の二人は、信越路に調査旅行に出る。その途中、長野県野尻湖で良樹がフィルムを盗まれ、そこで人骨で発見されたH大の畑野教授の事件を捜査していた信濃のコロンボ・竹村警部と知り合う。さらに竹村は二人の話から畑野が発見された同じ日に、良寛ゆかりの地・五合庵で良寛研究家の大沢助教授が殺されたことを知り、事件の奇妙な繋りに気付いた。
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年、東京生まれ。80年『死者の木霊』で作家デビュー。『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦は国民的人気の探偵に。著作は浅見光彦シリーズのほかに、<信濃のコロンボ>竹村警部シリーズ、警視庁岡部刑事シリーズなど多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
forest rise field
19
20数年ぶりに再読。信濃のコロンボ竹村警部の活躍。長野野尻湖や新潟寺泊、分水などが舞台。それで北国街道殺人事件と題したのか。その地同時代に生きた放浪歌人良寛と一茶に絡めた内容も良い。今後も旅をしたくても行けないときは内田康夫ミステリーに頼ろう。2023/10/25
Joao do Couto
2
信濃のコロンボシリーズ。北信濃野尻湖で白骨体が発見されるところからはじまる。野尻湖は生地のちかくで子供のころ何度も足を運んだ。昨夏も野尻湖へいった。物語後半はわりと東京で捜査が続いていて、少し拍子抜け。ドラマもそんな感じだったような気もする。とはいえ、野尻湖がでてくるだけでよし。2020/01/23
mim
2
信濃のコロンボ再登場!2017/01/25
あきさん
1
「信濃のコロンボ」シリーズと言うのがあるんですね。浅見光彦と共演している作品もあるとのこと。浅見シリーズしか読んでいませんでしたが、内田作品の楽しみが増えました。本作については、予想外な結末で楽しく読めました。2017/07/23