出版社内容情報
2015年刊行の各文芸誌掲載の全短篇の中からベスト16を一挙収録。ベテランから新鋭まで現代を代表する作家たちによる競演!朝倉かすみ、大沢在昌、荻原浩、恩田陸、梶尾真治、神田茜、北村薫、佐々木譲、?村薫、長岡弘樹、新津きよみ、藤井太洋、本城雅人、三浦しをん、宮木あや子、両角長彦/解説・杉江松恋。日本文藝家協会の編纂によって、ベテランから新鋭まで現代を代表する作家たちによる競演が実現!2015年に刊行された各文芸誌に発表された全短篇の中からベスト16を一挙収録。
日本文藝家協会[ニホンブンゲイカキョウカイ]
内容説明
小説とは現代を映す鏡である―。著名作家から新鮮な顔ぶれまで、著者それぞれが多様な表現方法で、多彩に“今”を切り取った物語たち。2015年に各文芸誌に発表された全短篇の中から、読み巧者が議論を重ね、選んだのがこの16作品です。心を温め、鷲掴みにし、ときには棘を刺すなど、時間を忘れさせてくれる逸品揃い。至福のひとときをどうかお楽しみください。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピロ麻呂
34
萩原浩「成人式」、三浦しをん「胡蝶」、宮木あや子「鞄の中」が面白かった♪やっぱり色々な作家の作品が楽しめるアンソロジーは飽きなくていい(^o^)2016/07/13
なっちゃん
16
三浦しをんさん、宮木あや子さん、目当てに借りた短篇集。しをんさんの、夢に取り込まれていく[胡蝶]と、宮木さんの、一人娘への愛情ゆえに行き過ぎた管理をする[鞄の中]、目当てだっただけに面白かった。荻原浩さんの、[成人式]は、泣けた。2020/08/16
emi
13
16編の短編集。初めて読む作家さんばかりでしたがおもしろかった。萩原浩「成人式」は泣けた。。。新津きよみ「寿命」は何とも言えない気持ちになった。宮木あや子「鞄の中」過保護を通り越した母親が怖過ぎた。三浦しをん「胡蝶」不思議な話。作者を見ずに読んだので、三浦しをんさんの本は前に一冊読んで苦手なイメージだったけど、もう一回読んでみたくなった。16編の濃い一冊でした!2016/09/09
やちゆう
7
短編とはいえ、何かの場面を切り取った話より、起承転結がある話が私は好きなようだ。北村さん「茶の痕跡」、長岡さん「涙の成分比」、新津さん「寿命」、「胡蝶」は三浦さんらしい、初の両角さん「頼れるカーナビ」が面白かった。2020/06/06
ラムネ
5
16篇の短編集。 何作かはすでに読んだことがあるものだった。 ドキリとしたり、違和感を覚えたり、胸を打たれたり。 読み始める前と読んだ後で、少しだけ自分が変わる。 小説はある種の小旅行なのかもしれない。2019/02/10