出版社内容情報
拉致された美貌の気象学者を救うため、赤い国からアマゾンまで、仙石文蔵率いる超能力集団が八面六臂の大活躍。
地球の緑地が砂漠化されつつある! この危機を訴える美貌の気象学者エミリー・タウンゼントは、赤い国に潜入するが捕らえられ、収容所で性の責め苦を負わされる。仙石文蔵ら超人四人組みは、奇跡的にエミリーを救出するが、正義感に燃えるエミリーはこんどはアマゾン奥地に向い、再び消息を絶つ―。人気の「鯱(しゃち)シリーズ」第4作長篇。シリーズ中もっとも激しいエロスとバイオレンスが炸裂する。
【著者紹介】
1930年11月3日年香川県出身。ハードロマンと呼ばれる作風で人気を得る。1969年にデビュー後、動物小説、社会派ミステリ、アクション小説(バイオレンス小説)、パニック小説など幅広い作品でベストセラー作家となる。代表作に、映画化もされて大ヒットした『君よ憤怒の河を渉れ』『犬笛』など。
内容説明
気象環境研究所のエミリーは、生物全てが突然死したシルクロードの村を調査するため赤い国に入国し消息を断った。彼女は収容所で性奴隷となっていた。時宗首相は親戚にあたるエミリーの救出を仙石文蔵ら超人四人組に依頼する。地獄から奇跡的に救出されたエミリーは強い正義感から今度は森林破壊調査のため南米アマゾンへ向かう。そこでは大国のエゴが絡む恐るべき実験が進んでいた…。ハードロマン巨篇、仙石文蔵シリーズ白熱の第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つきのわ
2
寿行の妄想が冴えわたる鯱シリーズ4作目。舞台はアマゾン。ジャングルにブラボーに何代もの間、飼育されたスペイン人の末裔達がいた。発見後アマゾネスと呼ばれる白痴の白人美女達の過去に思念で辿りつき、巨木のカスタニアとも思念で交流する千石文蔵は、やがて未知の人類、緑人間との接触に成功する。決して厚い本ではないのに、このスケールは凄い。2017/10/16
ma-no
1
週刊誌連載であり、もっとも多忙な時期の作品であったことから、展開の迷走、内容の重複も目立ちますが、それでも圧倒的におもしろい。鉈で断つようなすさまじいエロスとバイオレンスから、人間の愚かさと悲しさが伝わってきます。2016/02/07
おなか@
0
えれえ昔に読んだのの再読 荒唐無稽な面白みがあるけども、全体に地球の緑がなくなることの危機感が印象的 温室効果ガスの問題はイスラムの国も含めて議論しなきゃならんのに、十字軍はないよね^^;2016/04/14