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徳間文庫
幸村去影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198940379
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

死に場所と決めた大坂の陣を真田幸村はいかに生きたか。武将として、父として、愛する女を思いやる男として。合戦小説の精華!

智将として知られる真田幸村。ある時は最前線で勇猛をふるう司令官として、またある時は情報戦を指揮する冷めた策略家として、最後に父親として、そして一人の男として愛する女を思いやる姿を描ききる。さまざまな人物を描いてきた歴史小説の第一人者が真田幸村を勇・智・情から活写する。合戦小説の決定版!

【著者紹介】
和歌山県和歌山市出身。東北大学法学部卒。『深重の海』で第79回直木賞を、『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。剣豪や戦国大名を主人公にした小説で人気を博し、剣道、抜刀術に通じていることから、合戦シーンには定評がある。

内容説明

数百人の士卒がむらがっていた。「幸村殿のもとで死なば、このうえのしあわせはない」との想いが胸中にたぎっていた。寄せ集めの牢人で編成した真田隊だったが、一万の伊達隊を圧倒しつづけた。めまぐるしく進退を繰り返し、わずかな乱れを見逃さずつけこんでゆく。目の当たりにした政宗は鳥肌を立てた。「やはり幸村は怪物だっちゃ。真田の赤武者はもう見たくねえ」。合戦小説の精華!

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。1978年、『深重の海』により第79回直木賞受賞。代表作は『下天は夢か』、第29回吉川英治文学賞を受賞した『夢のまた夢』ほか多数。2005年、第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぜんこう

18
九度山から大阪城に入城してから冬の陣、夏の陣で最期を向かえるまでの真田幸村の活躍が描かれてます。 読みながら頭の中では2年前(?)の「真田丸」の配役が動き回ってました(^o^)2018/08/22

V6_1800

4
真田幸村の一生のうちほぼ大阪入城以降のみに絞って書かれているので、完全な伝記物ではありません。で、大阪城攻防戦の話でありながら幸村中心に話が終始しているから、司馬遼太郎の「城塞」から幸村部分を抜き出したハイライト(何それ?)みたいな小説になっています。史料をもとに書いている部分もありますが、台詞部分は当然フィクションなので、なんというか幸村好きの為に書かれた空想小説みたいな感じです。まぁそれを言ったら歴史物はほぼそうなりますし、この本自体がつまらないということではありませんが、評価としては時間潰しの小説。2019/02/08

む〜たん

4
大坂冬の陣と夏の陣の幸村の活躍が良く分かった。2016/02/11

茶幸才斎

3
関ヶ原の敗戦後、紀州九度山に配流となり十数年、もはやこの地で朽ち果てるのみに思われた。だが、天下人徳川家康が豊家殲滅に執念を燃やし、対する豊臣家は、遂にこの男を召し寄せた。惣構え、総濠、二の丸、三の丸を失った裸城の大坂城を背に、赤具足に身を包み、神出鬼没にして進退自在、戦国最後の猛将、真田左衛門佐幸村が、徳川家康本陣を目掛け、狂い咲く。命は有限だが死して名は後世に残る。牢人の身で人知れず死ぬより、敗け戦でも戦場で華々しく斬死を遂げるのが何よりの誉れ。当時の武士達の価値感覚、潔く気高い死生観が、心に沁みる。2022/04/23

ハマのプー

2
大坂冬の陣から夏の陣まで、真田幸村の半年間。大坂入りから、伊達政宗を脅かし、家康を追い詰め、最後討ち死にするまでが描かれる。知将としてのイメージの強い幸村だが、戦場での武将としてのたたずまいがかなり強烈。終始格好良い幸村に対して、家康がずる賢いヒヒじじいに書かれていて、それも見応えあり。「下天は夢か」以来の津本陽、また読みたくなってきた。2025/06/10

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