出版社内容情報
剣の腕を封印し、揉め事を示談で解決する元御小人目付の九十九九十郎が巻き込まれる難事件。人情と剣劇がたっぷり楽しめます。
寛政五年。風紀の取り締まり厳しいご時世。かつて生越(おごせ)の山村で罪を犯し、江戸へ逃れた童が、二十数年の年月を経て銭屋「倉田」の番頭になっていた。その銭屋絡みで殺人事件が起こった。仕舞屋侍こと九十九九十郎に揉め事の内済を頼んでいた旗本の死体が神田川に浮いたのだ。旗本は銭屋「倉田」に大金を預けており、九十郎にも嫌疑がかかる。事件解明に乗り出す九十郎。銭屋の番頭には意外なもうひとつの顔があった…書下し長篇時代小説。
【著者紹介】
1948年、高知県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て作家デビュー。骨太な筆致で描かれる人物造詣や物語展開には評論家・縄田一男も脱帽。「風の市兵衛」「夜叉萬同心」シリーズなどが読者の絶大な支持を得ている。
内容説明
表沙汰にできない揉め事の内済を生業にする九十九九十郎。元御小人目付で剣の達人でもある。若い旗本、大城鏡之助が御家人の女房を寝取り、訴えられていた。交渉は難航したが、九十郎の誠意あるとりなしで和解が成立した。だが鏡之助は九十郎への手間賃を払おうとしない。数日後、牛込の薮下で鏡之助の死体が発見された。御家人とともに九十郎にも嫌疑がかかった…。書下し長篇剣戟小説。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。出版社勤務を経て作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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