徳間文庫<br> クロノス・ジョウンターの伝説

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徳間文庫
クロノス・ジョウンターの伝説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 653p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198939373
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

開発途中のタイムマシン「クロノス・ジョウンター」。過去へ跳びたい様々な思いを抱える人々は、危険を承知で乗り込んだ。

タイムマシン〈クロノス・ジョウンター〉の開発、それをめぐる人々には、過去へ跳びたいさまざまな思いがあった。
小社〈エマノン〉シリーズをはじめ、『黄泉がえり』などで叙情SFが人気の著者が描くタイムトラベル・ロマンスの傑作、『クロノス・ジョウンター』シリーズの全ての中・短篇を収録した決定版を刊行!

【著者紹介】
熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に、映画化し大ヒットした『黄泉がえり』をはじめ、『地球はプレイン・ヨーグルト』(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)などがある。

内容説明

開発途中の物質過去射出機“クロノス・ジョウンター”には重大な欠陥があった。出発した日時に戻れず、未来へ弾き跳ばされてしまうのだ。それを知りつつも、人々は様々な想い―事故で死んだ大好きな女性を救いたい、憎んでいた亡き母の真実の姿を知りたい、難病で亡くなった初恋の人を助けたい―を抱え、乗り込んでいく。だが、時の神は無慈悲な試練を人に与える

著者等紹介

梶尾真治[カジオシンジ]
熊本県生まれ。1971年「美亜へ贈る真珠」で作家デビュー。代表作は『地球はプレイン・ヨーグルト』(星雲賞受賞)、『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞受賞)、『サラマンダー殱滅』(日本SF大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

89
時間SF連作集。この物語のタイムマシンには、変則的で致命的なリスクがある。それは『過去に滞在できる制限時間を経過すると、未来へ跳んでしまう』こと。好きな人の命を救うため、自己犠牲を繰り返した吹原の無償の愛がいちばん切ない。トライ&エラーを繰り返して、彼女を守りきった彼の運命に泣きたくなる。人をヒーローにするのは、強さではなく“その人の持つ純粋さ”だと思う、きっと。本作は『大切な人のいる、取り換えのきかない人生』と『孤独や未来に打ち勝つ、人間の強さ』のふたつの見方があったと思う。傑作!! ★4.52019/07/05

みかん🍊

70
科学SF小説というよりSFロマン、梶尾さんが手がけるとタイムスリップも愛です、愛する人を守るため、愛する人に会うため、還れるかどうか分からない遥か彼方へ行くかわからないリスクを背負って、一緒に居られないかもしれない、二度と会えないかもしれない、わずかな時間の為にクロノス・ジョウンターで時間を旅する、深い究極の愛です。過去で未来で登場人物たちがすれ違うのも楽しいです、解説を入れると650pを超える作品ですが一気に読めました。2015/06/25

眠る山猫屋

61
そっか我妻善逸くんだったか。クロノスジョウンター・物質時間射出装置を巡る物語群。舞台は20世紀末、大切な人の為に無私そして不帰の旅に向かう人々。短時間過去に戻れるが、反動で未来に跳ばされるという副作用。映画化されたのは1話と3話のミックスかな。1話では吹原がデートの約束をした女性を救う為に過去に跳ぶ。上手くいかず二度三度と・・・。次第にずれてゆく時間律。後一歩届かない想い。次第に未来に流されていく吹原、助けてくれる人々もいなくなり、次に帰還するのは数千年先に。それでも吹原は跳ぶのだ、彼女の人生を救う為に。2022/05/26

タルシル📖ヨムノスキー

31
2005年〝吹原和彦の軌跡〟を舞台化した、演劇集団キャラメルボックスの〝クロノス〟を観た。観終わった直後、吹原和彦の愛の深さに涙が出たのを今でもはっきり覚えている。今回読んでみて、他の人は何らかの成果を実感しているのに、吹原だけがやっぱり報われないことに、なんだかとても切なくなった。コレは4回も跳んだ罰なのか?過去にダイブした代償として、跳躍した時点より未来に引き戻されるという設定は、ハリウッド映画にありそうなご都合主義的な設定とは一味違うと感心。もし、クロノスがあったら自分はどの時代に跳躍するだろうか。2020/05/23

鈴木拓

26
この小説を読み始めたとき、偶然にもキャラメルボックスの活動休止が発表されました。同劇団のクロノスの原作となる本作品は、時間を越えて移動できる装置を巡る話ですが、実は本当に大切な人のために何ができますか?と問う素敵な物語でした。2019/06/02

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