徳間文庫
純喫茶トルンカ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198937669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「あったかいコーヒー入ったよ」疲れた気持ちにじんわりしみこむいいお話、きかせます!

純喫茶トルンカは、下町情緒の色濃く残る商店街の、さらに路地を抜けた袋小路にある喫茶店。場所がわかりづらいこともあり、やってくるお客のほとんどが近所の人ばかり。でもコーヒーの味はなかなかのもの。マスターは物静かで無口な中年男性。大学生バイト・修一と一緒にお店をしているのだが、ある日、修一に「私たちは前世でお会いしてるんです!」と突然女の子に声をかけられた!一体どういうこと?

【著者紹介】
1977年、千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2009年「森崎書店の日々」で第三回ちよだ文学賞大賞受賞。同作品は映画化された。

内容説明

「純喫茶トルンカ」は美味しい珈琲が自慢のレトロな喫茶店。東京の下町にひっそり佇む店には、魔法をかけられたようなゆっくりとした時間が流れ、高校生の看板娘・立花雫の元気な声が響く。ある日バイトの修一と雫が店に出ていると、女性客が来店。突然「あなたと前世で恋人同士だったんです」と修一に語りだし…。孤独や悲しみを抱えた人々の心がやわらかくドリップされていく…。ほろ苦くも心あたたまる物語。

著者等紹介

八木沢里志[ヤギサワサトシ]
1977年千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。「森崎書店の日々」で第三回ちよだ文学賞(千代田区主催)大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

225
こんな喫茶店があったら絶対に行きつけにするのになぁ~と思わせる一冊でした。3つの話が収録されているんですが、どの話も人の優しさにあふれた温かい話で、自分自身を見失ってはいけないという事を改めて身に積まされる思いがしましたね。そして、チェーン店ばかりになってしまった現状の喫茶店ではなく、カウンター席とテーブル席があって嬉しい時・悲しい時・疲れた時などにちょっとブレイクでき、ちょっと店の人と会話ができる喫茶店が人生には必要なんだと思わせてくれました。またしても。ムクムクと喫茶店経営の夢がもたげてきましたよ・2017/01/16

おしゃべりメガネ

191
期待通り&以上に素敵な作品でした。あの『森崎書店~』を書いた作者さんですから、それはもう期待するなという方が無理なワケで。今回は舞台を書店から喫茶店へと移し、3篇からなる連作集です。好みのレベルはあるにせよ、どの作品もそっと背中を押し、すっとココロに沁み入ってくるヒーリング感満載のお話でした。個人的には『日曜日~』が好きで、素直さの大切さをしり印象的でした。『再会~』はシリアスな展開でしたが、やっぱり最後には’救い’があり、『恋の雫』は人の成長の素晴らしさに感動させてくれました。さすが本格派の一冊です。2013/11/25

KAZOO

166
この作家は2作目です。「森崎書店」に引き続いて読んでいます。読んだあとに心が温まるような3つの様々な出会いの話です。本当に皆さんが書かれているようにこのような喫茶店が少なくなってしまいました。私も「森崎書店」にでてくるモデルの喫茶店も好きで、神保町に行くときは寄っています。2017/01/22

シナモン

159
図書館本。飴色につやつや光る木製の椅子、くすんだレンガ調の壁、天井からぶらさがる飾り気のない吊りランプ…純喫茶トルンカを舞台に人間模様を描く。人はみな何かを抱えながら生きている。付かず離れずの距離感で接してくれるマスターが淹れる絶品コーヒー。まるでそこにいるかのような読書タイムでした。こんな行きつけの喫茶店があったら最高ですね。「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」ゆっくりと心落ち着く一冊でした。2020/03/27

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

134
ゆったりと時間が流れる下町のレトロな喫茶店。くすんだレンガ調の壁と飴色に光る木の温もり。ここを舞台に3篇の物語が奏でられる。不器用ゆえに臆病で、寂しく生きている人々をもてなしてくれる一杯の珈琲。「前世で恋人同士だったんです」なんて言葉で始まる出会いもある。幸せな想い出にもう一度会いたくて、扉を開く者もいる。時が過ぎ去っても、変わらないものはあると願いを託して。この店に似合う花は菫色のハーデンベルギア。花言葉【奇跡的な再会】。悲しい思いはしたくないけど、悲しみを知る者だけが持ち得る優しさが全篇に漂っている。2016/04/02

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