内容説明
大学の卒業間際になっても、自分の将来が決められない。そんなとき、親に勧められたお見合いの相手がいい人で、とんとん拍子に結婚が決まってしまった。順調な日々とは裏腹に不安を抱えたある日、街中で占いをしているピンク色をしたぶたのぬいぐるみを見つけて…。山崎ぶたぶたさん(♂妻子持ち)と出会った人々の心の機微。珠玉の四篇を収録したハート・ウォーミング・ノベル。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。1989年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
156
ぶたぶたシリーズ3冊目。このシリーズを読むと肩の力が抜けます。眉間のしわもとれました。人生いろいろありますが、家族が朗らかに暮らすことが一番大切なのだと再確認。他のことは大したことではない。そう、ぶたのぬいぐるみが料理をしていようが、野球をしていようが、刑事であろうが、そんなことは大したことではない。Let it be. あるがままに・・・ 2015/02/27
シナモン
154
図書館本。ぶたぶたシリーズ三冊目。占い師、定食屋の従業員、刑事と今回も大活躍のぶたぶたさんでした。「女優志願」のお話はぶたぶたシリーズだと忘れてしまうほど本格的なミステリー。読み応えありました。ぶたぶたの姿に初めはびっくりしていても、関わる人が皆穏やかな気持ちになるのが読んでいて心地よいです。今回は優しいお父さんとしての表情も見れてほっこりしました。ぶたぶたさん、良い家庭を築いてらっしゃるんだなぁ。2020/03/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
148
ぶたぶたその3。短編集。いろんな職業で癒してくれるぶたぶたさんだが、中でも定食屋の話がイイ。でもあとがきにある脱字って何だ?。2014/09/29
AKIKO-WILL
130
ぶたぶたさんにも色んな休日があるんですね。いつもよりも色んな場所でぶたぶたさんを見かけるような。。占いの留守番しているぶたぶたさんはよかったな。。もし占い師がぶたぶたさんなら私も占ってほしいもの!!ぶたぶたさんが野球しているのもみたい!想像できないから。どこであってもぶたぶたさんに癒されてしまう。刑事のぶたぶたさんに自白してしまうのか??シリアスにはちょっと向かない気もするけど。今度は刑事ぶたぶたもみてみないと!!オムニバスな感じで楽しめました♪2016/08/05
りゅう☆
126
いつの間にか決まった結婚話。本当にいいの?占い師見習い(?)のぶたぶたさんに言われた「正直になること」ってとても大事なことだと実感。夫が浮気?こっそり単身赴任先に訪れ入った定食屋さんで見たものとは?夫の心を奪うほどの魅力に納得。再び山崎刑事登場!シリアスな倒叙ミステリーの犯人の心をぶたぶたさんが溶かす。子供たちと野球してる姿が微笑ましく、家族の団欒が温かい。なぜかぶたぶたさんには何でも話してしまう。そして心の中でささくれがスッと取れる。姿見るだけ癒されるのに不思議な力を持つぶたぶたさんと話してみたいなぁ。2019/03/07