内容説明
死や別れなど人生の節目に際し、あの時のあの味をもう一度味わいたい―旅立つ者が悔いの残らぬよう、どうしても口にしたい、一生に一度の料理を作り出す、居酒屋すずめの清吉おさと夫婦。人の好い常連客の助けを借りながら集めた食材に、皆の思いを込めた包丁を入れれば、事情ありの過去を背負った者は心ほぐされ、思い出の料理にまつわる話を喋り出す…。四季を味わう、人情物語。
著者等紹介
松岡弘一[マツオカコウイチ]
1947年、埼玉県川島町生まれ。1991年に黒豹小説賞、小説CLUB新人賞、新鷹会池内祥三文学奨励賞を受賞してデビュー。1997年、日本文芸家クラブ大賞を短編小説部門で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冴子
37
最近この手の本は増えているが、舞台が江戸というのが変わり種かな。初読み作家さんでした。三つの懐かしい味の再現に挑む居酒屋すずめの清吉と妻。材料をそれぞれの出身地を考慮したりして集め、何度も作り直す気持ちには暖かさがいっぱいで、続編があってもいいかな。味の再現てホントに難しそう。2017/10/03
コージー
23
図書館の福袋貸出で読んだ本。居酒屋を営む清吉夫婦と、そこに集まる人々の人情話かな。色んな事件も起きるが、岡っ引きの富五郎が苦心しながら解決に導く。誠実な人が多いな。さらっと読めました。2014/01/05
珂音
12
人生の最後に大切な思い出の料理を食べさせたい。その願いに料理人清吉は試行錯誤で料理する。 自分の記憶で味を再現するのも難しいのに他人の記憶、しかも間に人を会しての伝言ゲーム、大変です。2012/08/14
run
11
一気に読むより少しづつ読めば良かったかな。同じ展開なので…。材料が変わり過ぎてて味が想像できない。でもとっても美味しそう!だけどお腹は空かない。微妙な後味の本。2015/03/05
ううち
11
あの時のあの味を再現してくれる料理屋さん。謎解きもありで楽しめました。2013/05/12
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