徳間文庫 失踪入門―人生はやりなおせる！

吾妻 ひでお【著】/中塚 圭骸【インタビュー】

徳間書店（2011/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 404p／高さ 15cm
• 商品コード 9784198934705
• NDC分類 914.6
• Cコード C0195

内容説明

おたくの教祖的存在でありながら、２度の失踪・アルコール依存症による入院など、さまざまなマイナスをかかえた漫画家・吾妻ひでお。一度は表舞台から消えた彼だが、その経験を描いた「失踪日記」がベストセラーに！なぜ吾妻はどん底から復活することができたのか？その秘訣が語りつくされる。インタビューは精神科医・香山リカの実弟である中塚圭骸が担当。高野文子のゲスト出演も有り。

目次

第１部　押しかけ弟子、北より来る（第１回～第８回）
第２部　師弟互いに迷い、ともに笑う（第９回～第２３回）
第３部　人生はやりなおせるのか…？（第２４回～第３６回）
番外篇　“ゲスト：高野文子”を迎えて
マンガ「ホームレス再入門」（吾妻ひでお）
師への礼状（中塚圭骸）
入門・卒業・継続審議

著者等紹介

吾妻ひでお［アズマヒデオ］
１９５０年北海道出身。１９６９年デビュー。初期代表作は『ふたりと５人』『オリンポスのポロン』『やけくそ天使』など。古くからのＳＦファンであり、その資質は１９７８年の『不条理日記』で開花。第１０回星雲賞コミック部門を受賞した。１９８９年・１９９２年と２度の長期失踪の後、その経験を描いた『失踪日記』が２００５年ベストセラーとなり、日本漫画家協会賞大賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、そして星雲賞ノンフィクション部門と立て続けに受賞となった

中塚圭骸［ナカツカケイガイ］
１９６５年北海道出身。歯科医師免許証を取得するがドロップアウト。１９８０年代の日本文化を愛するフリーライター、そして、環境音楽・テクノのミュージシャンでもある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[阿部義彦]

昔に買った徳間文庫、登録し忘れてたのでこの機会に再読。失踪日記の吾妻ひでおが精神科医の香山リカの実弟、中塚圭骸氏を弟子として招き入れ、失踪の極意を語り合う企画。元は月刊COMICリュウにて2006から2009まで連載したものに加筆してイラストを加えたものです。しかし相手の中塚氏のキャラが濃すぎます。メンヘラで精神科通いでハルシオン中毒で身体が巨大、拘りが、半端ないし話が長すぎる、テクノ命。結婚してるのが奇跡としか思えないし。当然重度のシスコン。お姉さんもよく話題に登ります。番外編では高野文子がゲスト。

2017/06/07

[xtc1961ymo]

吾妻さん、徳間文庫より、こんなの出してたんだ。インタビュアーとして、精神科医の香山リカさんの実弟でかなりのメンヘラの中塚さんが、弟子として、吾妻さんに入門をゆるされて、サバイバル生活の極意や、YMO近辺のサブカル話を脈絡なく、話します。最終回ではゲストとして、あの、高野文子さんまで登場します。中塚さんのキャラほんまに壊れてます、でも最後は子供も生まれ、お姉さんからも離れて自立できて、良かったです。殆ど悩み事相談みたいで得難い対談です。

2014/09/05

[はちくま]

吾妻ひでお先生が語る本かと思ったら、中塚さんが語ってましたね。怒涛のような中塚さんの語りに対する、吾妻先生のクールながらも暖かいツッコミが微笑ましい。それにしても、吾妻先生、マンガ描きたくないのか。ロリマンガはもう描かれないのか。残念。

2013/09/15

[Koning]

とりあえず、中塚というインタビュアーが恐らく同学年のヲタ。いや、病人（リアルで）YMOだのなんだのと被る被る（w。そしてあの頃のウザいヲタの特性とか懐かしんで読みましたよ。そして再確認するあじますげー！さすがです。ふつー嫌になるよね。こんな仕事（w。インタビューでもなんでもないんだもん（笑）。でも行き着く所まで逝っちゃった人もそうでない人も意外と納得できること言ってたりするのがまぁ癪に障る本だこと（笑）。

2012/07/06

[のぞむ]

こんなタイトル付けておきながら、中塚とかいうヤツが勝手にどんどん自分の病んだ世界を展開していくだけ。吾妻先生のアルコール依存症に関する話とか、「人生はやりなおせる」なんて話はごくごくごくごくわずかしか出てこない。 正直、思いっきり期待はずれの一冊。というか、この連載記事、わざわざ単行本にまとめる必要があったのか？それすら不明。

2013/10/01