内容説明
「今世の因縁は前世にあり、来世の因縁は今世にある」。十二世紀前半、『水滸伝』と同じ時代。淫欲の果てに落命した西門慶、潘金蓮、李瓶児、〓(ほう)春梅らが別人として生まれ変わる。北方から金が宋に侵入してくる戦乱の世で、目に見えない因果の糸に操られて新しい生涯をたどる。金と梅は生まれ変わって磨鏡となり、西門慶は陰茎を切り取られ宦官となる。『金瓶梅』のその後を描く、波瀾万丈の物語。
著者等紹介
土屋英明[ツチヤエイメイ]
1935年、兵庫県生まれ。早稲田大学文学部卒。映像制作会社を退社後、文筆家。中国の文化と文学が専門。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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