内容説明
元御庭番衆の草苅晋兵衛は、念願のご隠居暮らしに飽きていた。人との交わりが減り、退屈で仕方がない。それだけに、弟子や子どもたちの相談事は、渡りに船、とまでは言わないが、なかなか面白いことなのだ。一番弟子で、剣術道場主の大塚鶴之助は、破落戸と付き合う息子の勘一を殴って、思い詰めていた。晋兵衛は押し込み強盗を画策する勘一を救えるのか!?忍の技で難題解決、大団円。
著者等紹介
芦川淳一[アシカワジュンイチ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務を経て、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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退院した雨巫女。
8
いつもながら、芦川さんのキャラクターは、個性的ですきです。設定も他にないのが、いいですね。2010/11/15
文句有蔵
2
冒頭からいきなり「また記憶喪失かい( -_-)」と辟易。本書と剣四郎のどちらが先でどちらが後の著作か調べる気もないけれど、同じ作家が同じ手法、しかも稀なる「記憶喪失」を使っていることはいただけない。ご隠居用心棒は初巻で「秋山小兵衛の焼直し」と見切りをつけながら、手元にあるのでついついこのニ巻も読んだけれど、やっぱり秋山小兵衛だ。しかもずっと人物が小さい。また物語の質も前巻よりずっと劣化している。が、途中で壁に投げつけるほどにはひどくなかった、という程度。とはいえお腹はいっぱい。続刊はもうよかろうかな。2015/01/04
山内正
1
元御庭番の身で今は隠居として 名も変え静かに暮らしている普兵衛 が知り合いからの話で商家の用心を頼まれるが 元の身分を隠して 探る話が面白い。2018/03/05
めにい
1
小柄で年寄りでというと剣客商売を思い出すけど、こちらの方が悟りを開いていないだけ面白いかも。2014/06/16
M2
1
一話目は設定の割りには話は可もなく不可もなくという印象だったけど2話3話と読み進むにつれて徐々に面白くなっていった。息子の太一郎さんがいい感じ。ご隠居と鶏のやりとりが微笑まして思わず笑ってしまった。続きも読みたい。2011/05/12