内容説明
五年前に姿をくらました盗人権三が、今度は信州でそば屋を殺して、江戸に戻ってきたらしい。もとの大工の腕を生かし、指物師や木地師などをしていると雪之介は睨むが、なんの手がかりも得られない。ようやく、信州まで探索に行っていた金次が、そば屋には娘がいたことを突きとめたが、今は行方知れずだという…権三と娘は繁がりがあるのか。
著者等紹介
瀬川貴一郎[セガワキイチロウ]
大阪府生まれ。近畿大学卒業。江戸川乱歩賞候補作に4回選ばれる。NHK、MBS、KTVなどでTVドラマの脚本を手がける。40年以上もゴールデンタイムを堅守したABC「部長刑事」のライターの一人として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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流之助
33
怨念がおんねん・・・な話があるけれど、それをオチにしちゃうの?という感じもあり。何となく、もうひとひねりあるのを期待してしまっていた。お弓さんの話は切ない。誠太郎をはじめとする養生所の皆が優しくて素敵だ。同じではないけれど、しゃばけシリーズの狐憑きを扱った話を思い出した。悲しいけれど幸せ。夏絵の強さ、優しさ、聡明さが光る。2018/07/09
ひかる
0
雨宮の初恋の人登場。切ない最後でした。2014/06/16
michan
0
宮部みゆきの井筒平四郎を思い出した。2013/08/25