内容説明
昭和60年1月26日夜、山口組四代目・竹中正久組長は跡目相続の不満から組を割った一和会の暗殺隊に襲撃され、その生涯を閉じる。報復が報復を呼び、多数の犠牲者を生んだ史上最大のヤクザ抗争「山一抗争」の始まりであった―。多くのヒットマンたちの弁護を手がけた元山口組顧問弁護士が、極道の血で血を洗う抗争の内幕を描いた渾身作。
著者等紹介
山之内幸夫[ヤマノウチユキオ]
1946年香川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
140
山口組四代目竹中正久 暗殺から 端を発する 「山一抗争」…その抗争の内幕を描いた作品である。昭和の終わりに 実際に起こった事件は まるで 任侠映画のようで、正直怖い。 著者は 山口組の元顧問弁護士らしいが、 ヤクザの生い立ちや 出会いなどが 克明に 描写され、ルポルタージュ的な 作品である。2020/05/20
Lisa Tada
3
読み物として、面白い。ただ、描かれている人々(ヤクザ)の人生は、哀しい。山口組顧問弁護士であった筆者は、「(ヤクザの人格形成には)幼少年期の家庭の愛情の過疎、差別問題、貧困などが因を成している。通常の家庭に愛情深く育てられた子はヤクザになりにくい」と断言する。ヤクザの組・仲間に対する情は、「幼少年期に家庭の愛情からはぐれた男達が疑制家族に見ようとした求愛の代替行動である」とも。私は幼少期、神戸の山口組本部近所に住み、たくさんの子供好きのヤクザ(田岡組長、竹中正久も)の人にかわいがってもらった。ただ、哀しい2022/04/03
PELE
1
高木昇の過去の話はまぁまぁ面白かったけど、物語の核の事件の話はあんまりだった。あと、この本に限らずだけど、登場人物とか組とか関係を覚えるのが難しかった。2023/10/08
S.Yokogawa
0
組織が生き抜くためには、はぐれ者の人生は軽く扱われなければならない。2017/02/11
-
- 和書
- 内村鑑三問答