内容説明
江戸柳橋の船宿“喜仙”の居候。生まれながらの気品と貫禄は感じるが、町人言葉を使い、黒の着流しに、無精ッたらしいふところ手の如何にも暇そうな三十前後の若さまと呼ばれる侍。町方に請われて、浜町河岸で見つかった殺人事件の犯人を探すことに…。五大捕物帳のひとつで、何度も映画、テレビ化された人気シリーズ中の傑作を初文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかつば＠呑ん読会堪能中
1
短編集ではなく長編2話。ひとつは神奈川まで出張っての謎解き。もうひとつは江戸での話だが、短編と違って船宿喜仙でのアームチェアではなく随分と動き回っており、その分推理の幅も広がっている。今は使えない表現も含めて堪能した。満足できる一冊。2012/12/29
いちはじめ
1
「紅鶴屋敷」と「五月雨ごろし」の二本収録。「紅鶴屋敷」は初の文庫化になるようだ。このシリーズ、映像化作品の印象からすると、若さまがチャンバラで活躍する場面が原作ではほとんどないのが意外な感じだが、その分、ぐっと名探偵風なのはミステリ・ファンとしては嬉しいところだ。2009/02/16
ＥＲＩ君
1
捕り物帖の中では好きなシリーズ。もっと読みたいな。2008/08/25
沼田のに
0
若様一番のピンチが海に落ちたくらいで、あとは余裕綽々。若さま辛酸なめてたら悲惨だもんね。2019/07/17
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- 和書
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