内容説明
世界で最も有名な古典の一つであり、これほど日本人の思想形成に影響をあたえてきた書物は他にないとも言える『論語』。しかし、決して、お堅いお説教集ではない。孔子が不品行な女性と会って弟子に非難された記録や、不当な税金の取立て役の弟子に激怒するさまも記されている。こうしたなま身の人間孔子の姿から、真の人間らしさとは何かを学ぶ。
目次
学而
為政
八〓(いつ)
里仁
公冶長
雍也
述而
泰伯
子罕
郷党
先進
顔淵
子路
憲問
衛霊公
季氏
陽貨
微子
子張
堯曰
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Glitter
3
以前、皇太子は帝王学を教わるという話を聞いたことがある。論語を読んでわかった。今上天皇が学んだ帝王学は儒教だろう。君臨すれども統治せずの今の天皇制は儒教と相性抜群だ。仁の道は凡人にはなかなかきつそうだ。知の道ならまだ進める気がする。2019/01/10
コラッジョ
1
非常に有名な論語。内容については説明不要であろう。 民を苦しめるしか能が無い、もしくは脱税してもテンとして恥じる事の無い金持ちや大企業に読んで貰いたい本である。 お前らのやっている事は、仁の道に沿っているのかと。2016/04/30
lily-hinax
1
東洋思想の源流。現代には馴染まない故事や思想も散見されるが、未だに真剣に議論されている多くの命題や価値観が2千年以上も前に示されている。また私達日本人にとっての道徳のDNAも恐らくこれだ。本場中国というより寧ろ古き良き日本の美徳を感じる。2016/02/07
おうまさん
1
尊敬する先輩にオススメされていたので一読。はっとさせられるフレーズがいくつもあった。ただどうにも理解が足らず、小さい個々の文章はわかってもこの論語全体に流れる思想というのは掴みきれなかった気がする。また改めて読みます。2012/10/02
きゅうりmyLOVE
1
何かのサイトで社長や経営者たちがおすすめする本TOP20の中に入っていた(ソース失念)というだけで読み始めた本。名前だけは知っている程度でかろうじて孔子と子牛の区別がつく程度。最近出た本だけあって、一文一文を解説付きで紹介しているのでとっつきやすくライトリーダー(造語)の私でもすっと入れた。紀元前500年以上前の人が「誠実」「寛大」「勤勉」「慈愛」などの概念を限りなく本質まで昇華させていることに驚嘆した。孔子パねぇ!そして今までそんなことも知らなかった私は身が縮まる思いがした。2010/11/05