内容説明
アメリカ南西部。綿の実が弾け、夏の雪が降る田舎町。時計修理を請け負い、釣りとバラ作りを楽しみに静かな日々を送る私は、年に一度、特殊な仕事を引き受ける。過去を引きずりながら異国の町で暮らす男の生き様。珠玉のハードボイルド。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年佐賀県唐津市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
52
人生を投げたような アメリカでの生活を送る男。時計の修理をしながら白い薔薇を育て釣りを楽しみとしているたった一人の日本人。裏の顔は・・必殺仕事人。ぐっと渋いシンゴに・・きゃ~!こういう男もいいですねぇ北方さん!。今月はずっと漫画一筋でいつになったら卒業できるかと不安でしたが、読み友さんが火焔樹を読まれると。?積んであったのでは・・丁度手元にあったので読了。ついでにこの本も。まだ紙本が読めることがわかってほっ(^^;。2019/05/21
しゅんと
1
「新聞記者のころ、俺にも結婚しようって女がいたさ。しなくてよかったよ。負け惜しみじゃなくてね。してりゃ、誇りどころか、命すらも賭けられなかっただろうからね」2018/12/02
Yoshio Yamada
1
まさかもアメリカが舞台!黒人差別の残る描写や、日常生活はリアルに感じられた。ザ・ハードボイルド☆自分の中の時計が・・・一度は吐いてみたいセリフ(笑)2014/03/10
よしの
1
これぞハードボイルド。美学を持った男は、多少壊れていても美しいと思えた。取り巻く環境、関わる人もまた、生きていると思えて素敵だ。2010/08/26
にやり2世
0
静かなハードボイルドは渋い。2016/09/02