内容説明
金の犠牲になり老人と一緒にされた少女。目の見えない男に嫁がされた美女。悪い坊主の罠にかかる未亡人。とはいえ彼女たちはしたたかだ。逆境をはねのけ、男たちを手玉にとって性の快楽に身を震わせる。初の日本語訳で蘇る中国幻の傑作艶本。
目次
老人が色っぽくて若い妾に夢中になる
目の見えない亭主は美人の女房が気が気でならない
エロ坊主にねらわれた美しい未亡人
したたかな女房が亭主を房事過多にさせて殺そうとする
醜男が最後にうまい汁を吸う
母親が娘を囮にして男を誘う
甕の神が良家の婦女を巧みにおびき寄せる
床屋の亭主が路傍の花を恋いしたう
女たらしが少しずつ甘い汁を吸う
奇英が間違って蓬莱に入り込む
大の男がびくびくしてかみさんの尻に敷かれる
子供が色ごとでつらい目にあう
謀秀才が瓢箪から駒
女好きの蝋梨が墓穴を掘る
著者等紹介
土屋英明[ツチヤエイメイ]
1935年、兵庫県生まれ。早稲田大学文学部卒。映像製作会社を退社後、文筆家。中国の文化と文学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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