内容説明
中国でも密かに語り継がれてきた艶話秘本、ここに復刻！夫以外の十二人との性宴を赤裸々に語る『痴婆子伝』、晩年の則天武后が若い男妃と淫蕩の限りを尽くす『控鶴監秘記』など、性愛をとことん究めんとする、中国ならではの潤むような好色秘話。
著者等紹介
土屋英明［ツチヤエイメイ］
１９３５年、兵庫県生まれ。早稲田大学文学部卒。映像製作会社を退社後、文筆家。中国の文化と文学を研究
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感想・レビュー
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中国艶本アンソロジー。『中国艶本大全』(文春新書)で土屋氏が語っていた、晩年の則天武后が若い男妾や巨根を相手に淫欲の限りを尽くす肉欲系熟女エロ作品『如意君伝』は本書で全編を読むことが出来る。また、姉妹編的存在の『控鶴監秘記』も併録している他、婆さんが夫以外の12人の男との性体験を語る『痴婆子伝』、江戸時代に日本の漢学者により書かれたという『春臠柝甲』(醜男が神仙の霊薬の製法を授かり性の歓喜を味わうという内容)、瀟洒な詩を交えて語られる、男女の初々しくも儚い一夜の情事を書いた風情ある短編『春夢瑣言』も収録。2012/11/08
澤水月
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なんと則天武后の純愛エロが２話も！ ライバル女性の四肢切断など酷薄非道の暴君女帝として知られる武だが、意外や60、70を超えてもエロくて聡明、だが政治に私情は挟まない女性として２編とも描かれている。艶本でそう描かれるということは意外に庶民に愛される帝だったのか！ 日本の孝謙女帝と巨根の道鏡伝説のもともこの武后俗説から来てるのかと妙に納得。中国艶本シリーズ中最高に面白かった2009/11/26
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