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徳間文庫
クジラを捕って、考えた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198921378
  • NDC分類 664.9
  • Cコード C0195

内容説明

ネイチャーライターとしての川端裕人の処女作ともいえる本書で、小説家・川端裕人の別の側面を見ることが出来る。商業捕鯨再開論者でもなく、反対論者でもない者が「たくさんのクジラに会いたい!」という動機で半年間の航海に旅立ったのだ。

目次

プロローグ クジラ・グランドツアーの始まり
1 出会い
2 母船日新丸
3 キャッチャーボート第一京丸
4 科学調査
5 てっぽうさんになりたい!
6 クジラたちとの夏
7 葛西君の初漁
8 母船の甲板で
9 グリーンピースの妨害
10 キリングタイム(致死時間)
11 クジラを愛する人たち
12 新世代環境捕鯨宣言
エピローグ クジラ・グランドツアーの終わり

著者等紹介

川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。東京大学教養学部(専攻は科学史、科学哲学)卒業後、日本テレビに入社。科学技術庁、気象庁の担当を経て、’97年に退社し、フリーランスに。’98年『夏のロケット』(文芸春秋)で第十五回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

22
「新婚旅行にケニアに行き、象の群れに遭遇、感動したが、シロナガスクジラを見た体験は、それとは異質な自然に対する驚異であり畏敬であり、このような生物を生み出した進化への礼讃であった。」・・・筆者がつぶやいた言葉です。 保護する為には調査も必要。 闇雲に反対、賛成と声高に主張するよりは、人として国民性を尊重し合いたい。 非難・憎しみからは何も生まれない。 マークさんには幻滅でした。 クジラに対する畏敬からも、調査の犠牲になってくれたクジラの肉も脂も、ヒゲも皮も何もかもを疎かにしないで使い切るのも愛情。2014/07/27

たまきら

17
欧米…特にオーストラリアとニュージーランドの人と会うとこの話題はまず不可避です。ですから、理論武装。そして、自分の意見をまとめたいと思います。この本は(ちょっと古くなっちゃったかな)情報が満載です。捕鯨を考える際の最初の一冊にいいのではないかと思います。私個人はホッキョククジラやシロナガスクジラといった絶滅危惧種の捕鯨は反対ですし、日本が海外に行ってまで「調査」捕鯨するのもハテナですが、国内での捕鯨にまで口出しされたくないな、という気持ちです。2015/12/08

tsubomi

8
2016.11.07-11.15:長いこと積読本だった一冊。タイトルからなんとなく、捕鯨絶賛の内容だったらどうしよう、という不安感もあり、今まで未読でした。しかし、いざ読んでみると、ジャーナリストとして中立な立場で捕鯨推進派と反対派の意見を聞いているし、鯨類の種類と鑑別方法も詳しく記載されていて非常に有意義な内容でした。特に実際に捕鯨船に乗って鯨を捕獲→解剖→冷凍という作業を見学したところは臨場感溢れていて秀逸。著者が捕鯨船で体験したことは、私が闘牛場で体験したことと似ているな、と思いました。(つづく)2016/11/15

コタツ

2
再読動物もの行脚。捕鯨に関連し、賛成反対両陣営の声をバランスよく紹介する様は流石の川端先生。 乱獲への対処は必須。ただ、牛や豚等の経済動物との違いが明確に出来ないと感じられる以上、僕のスタンスは捕鯨賛成の方向になるのだなぁと感じられる。2015/08/29

いちはじめ

2
反捕鯨でも、全面的擁護でもない、中立的スタンスが、良くも悪くも川端裕人。安易に結論を出してないだけに、こちらもいろいろ考えさせられる2004/10/19

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