内容説明
新聞、ラジオ、テレビの三社の社長に就任し、マスコミの三冠王となった鹿野信元はそれに飽きたらず、グループ百社をたばね、その頂点に立つ。さらにその座を息子から女婿へ…。権力に取り憑かれた一族の栄光と挫折を描く書下し問題作。
著者等紹介
本所次郎[ホンショジロウ]
1937年東京都生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こんぶ
5
今まで読んだホリエモン本の中で2回程登場した絶版本。仮名だけどほぼリアルなフジテレビの権力争いが書かれている。リアルだから解りやすい株式の勉強にもなった。2019/07/05
藤の香り
5
フジテレビ関連の実話が書かれているらしいとの評判で読んでみました。 入手が難しいといわれている割には中古で安く入手できましたが、内容は私には大き過ぎて大枠を知るだけで精一杯。この閨閥に関わる世の中の動きを推測することもまだできませんでした。 もう少し経ってからまた読んでみます。 私には遠い世界すぎる。。2014/05/26
Kolon
3
ホリエモン氏のフジテレビ問題に関する動画のコメント内に登場した事で一部の人々の注目を集めた本。 書籍自体は30年近く前に出版されたものだ。 フィクションだが、明らかにフジサンケイグループが舞台で、氏名を変えてあるが実在の人物が登場する。 父からグループ会社の支配権を委譲された息子がNHKのアナウンサーを移籍させ自分の妻にする辺りの描写は、当時関わった幹部の回想から事実だと言われている。 フジテレビの女性にまつわるDNAはずっと引き継がれていたと言う事だろう。 2025/04/23
furu_sato_sf
2
フジテレビを支配した鹿内家に関するほぼノンフィクションと言える小説。どんどんと話が進むので、小説としての中身は薄くなっているが、権力に取りつかれた人々の気持ち悪さはもちろんリアルである。一方で、鹿内春雄時代にフジテレビが大きく変わったように、閨閥によるトップは周囲への忖度がない分、サラリーマン社長にはできない大きな変革ができるという点は事実であり、それが求められる時代もある。2020/03/30
Ackky
1
まるでドラマのようなドロドロ劇。自分とは遠く離れた権力の世界の話だった。2017/08/19